...彼は此等の學者の説を破壞し――否破壞ではない唯一束にして抛擲しただけである――抛擲しなければあの穩健な藝術の定義に到達することが出來なかつたか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...猶ほ此理想を抛擲することが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そしてそのためには仕事自体の持つ形式的な優位性などはすっかり抛擲(ほうてき)してしまうほうがいい...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...これを抛擲(ほうてき)して顧みざらんか...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...さういふ独善的な潔癖を抛擲して...
種田山頭火 「其中日記」
...ともすれば仕事を抛擲させがちであるからということの他(ほか)には...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...一切を抛擲(ほうてき)して先ず神を見る可く全力を傾注する勇気が無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...以前はまるで抛擲してしまっていたピアノを...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...軍事科学の書物を抛擲(ほうてき)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっくと熊を抛擲(ほうてき)して立ち上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...正当の職業である薬草取りの一日の業を抛擲(ほうてき)してしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしたのです」意地悪いお雪ちゃんいじめを抛擲(ほうてき)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...かく重んずべく貴ぶべき身命を抛擲して...
福田英子 「妾の半生涯」
...倫理學でさへ今日では價値體系の設定を抛擲してしかも狡猾にも平然としてゐる状態である...
三木清 「人生論ノート」
...倫理学でさえ今日では価値体系の設定を抛擲(ほうてき)してしかも狡猾(こうかつ)にも平然としている状態である...
三木清 「人生論ノート」
...その年久しい分配供与の任務を抛擲し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...都府を抛擲(ほうてき)したものだ...
吉川英治 「三国志」
...天下の事は抛擲(ほうてき)した形になっていますが...
吉川英治 「三国志」
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