...保吉はやむを得ず弔辞に関する芸術的良心を抛擲(ほうてき)した...
芥川龍之介 「文章」
...猶ほ此理想を抛擲することが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...薬莢の抛擲...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...なにを苦しんで今日まで抛擲なすっておくのでございますか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分の心を癒そうとするもののみが知る愛と抛擲とがあった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...さういふ独善的な潔癖を抛擲して...
種田山頭火 「其中日記」
...一切を抛擲(ほうてき)して先ず神を見る可く全力を傾注する勇気が無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ペテルブルグという自分にとっては掛けがえのない地の利を抛擲してまで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...是が非でも一切を抛擲して...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...以前はまるで抛擲してしまっていたピアノを...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...軍事科学の書物を抛擲(ほうてき)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等は測量のことも抛擲(ほうてき)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしたのです」意地悪いお雪ちゃんいじめを抛擲(ほうてき)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...内外の多事多端なる責任の地位を抛擲(ほうてき)して急行しつつあるものでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...身命を抛擲(ほうてき)するの栄を受く...
福田英子 「妾の半生涯」
...かく重んずべく貴ぶべき身命を抛擲して...
福田英子 「妾の半生涯」
...むしろ抛擲して死に到らしめたのである」何という非人間的な...
牧逸馬 「土から手が」
...都府を抛擲(ほうてき)したものだ...
吉川英治 「三国志」
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