...彼の死は私たちの折節になった...
...彼女は悲しみの折節を乗り越えなければならなかった...
...この大統領選挙は国の未来を左右する大きな折節だ...
...彼は折節を告げるとともに、彼の遺言を残した...
...社会は彼の演説での折節を称賛した...
...馬酔木は折節の独り言かも知れぬ...
薄田泣菫 「森の声」
...造花また赤を好むや赤椿小説に書く女より椿艶椿艶これに対して老一人折節山田徳兵衛君から女人形を送つて来た...
高浜虚子 「椿子物語」
...「おもしろう」の句は、芭蕉をとめた時の句で、何も御馳走(ごちそう)もなく歓待のしようもない、折節の薄月夜に、そこに七輪なり竃の下なりに焚いている松笠(まつかさ)でもおもしろう燃えたらよかろう、というのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...折節朋輩どもが寄り集って遊んでいましたものと見え...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...折節父の家に立寄り夕餉(ゆうげ)の菜(さい)にもとて獲たりしものを与へたり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...折節十月三十日頃なりしかと覚ゆ...
野中到 「寒中滞岳記」
...大層甘い音でしたので、折節、森の小妖精が木の間から頭を突き出し耳を澄ます姿が目の隅に入ったものです...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...やはりその時の事が思ひ出されて折節涙が出て来て困つた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...折節(おりふし)自分で想像しては唯(ただ)怖くて堪(たま)らない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...折節(おりふし)はドタバタ遣(やっ)て居ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...折節は山か森か草木の繁たる所へ行き...
福澤諭吉 「養生の心得」
...竪板(たていた)の水の流を堰(せき)かねて折節は覚えず法螺(ほら)を吹く事もある...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかのみならず……此処が肝賢要(かなめ)……他の課長の遺行を数(かぞえ)て暗に盛徳を称揚する事も折節はあるので...
二葉亭四迷 「浮雲」
...折節には高笑がするようになッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...折節髭(ひげ)も少しばかり伸びて居るので...
正岡子規 「病牀六尺」
...折節(おりふし)一群の顧客噂に高い奇畜を見に来り...
南方熊楠 「十二支考」
...折節寸札御返事は奉希(こひねがひたてまつり)候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...山男と云ふものありて折節(おりふし)出づることあり...
柳田国男 「山の人生」
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