...彼の死は私たちの折節になった...
...彼女は悲しみの折節を乗り越えなければならなかった...
...この大統領選挙は国の未来を左右する大きな折節だ...
...彼は折節を告げるとともに、彼の遺言を残した...
...社会は彼の演説での折節を称賛した...
...この時居士が折節帰省中であった余に与えた手紙は面白い消息を伝えておる...
高浜虚子 「子規居士と余」
...折節(おりふし)ロンドンの子女(しじょ)は春のさかりの梨(なし)の花や日本から移された桜の花の咲いておる中に三々五々歩を運んでおりましたが...
高浜虚子 「俳句への道」
...その私がこの頃は自身ではあまり器械いじりはしないで主に助手の手を借りて色々の仕事をやっていることをこの友人が時々の話の折節に聞かされて知っているのである...
寺田寅彦 「夢判断」
...喧嘩の折節(おりふし)近くに居合わせながら看過(みすぐ)した隣村の甲乙を思うさま罵って居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...折節(おりふし)千々岩は不在なりしを同僚の某(なにがし)何心なく見るに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...折節船の都合でそれへ乗せられた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...折節米国の金満家の娘が病死して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...折節父の家に立寄り夕餉(ゆうげ)の菜(さい)にもとて獲たりしものを与へたり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...折節十月三十日頃なりしかと覚ゆ...
野中到 「寒中滞岳記」
...江戸に居た書生が折節(おりふし)大阪に来て学ぶ者はあったけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...折節(おりふし)はドタバタ遣(やっ)て居ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...折節は狎々(なれなれ)しく物など言いかけられて見れば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかのみならず……此処が肝賢要(かなめ)……他の課長の遺行を数(かぞえ)て暗に盛徳を称揚する事も折節はあるので...
二葉亭四迷 「浮雲」
...折節には高笑がするようになッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...尚お折節には戯言(ざれごと)など云い掛けてみるが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...折節髭(ひげ)も少しばかり伸びて居るので...
正岡子規 「病牀六尺」
...折節阿部出立之頃は第二編之分出版未だ成就致切(いたしきり)不申...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一際(ひときわ)高まりたる折節に候へば大抵(およそ)の家の者は暇(いとま)を請ひ去り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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