...折悪しく吹き捲(ま)くって来た一陣の烈風に...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...折悪しく暮方になりました...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...折悪しく帆村名探偵の海外出張中なのを慨(なげ)いていた...
海野十三 「地中魔」
...「そう……」と折悪しくイン・イーヌィチが呟きだした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...テーブルの上には折悪しく有名なトゥーケ法の一部が置いてあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつでも折悪しく用事があって――どうも...
夏目漱石 「野分」
...折悪しく私の列車は...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...折悪しく取次をすべき青侍がみな他行中であったので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...折悪しく向いのテーブルに公使館の鈴木という書記生がいたので...
久生十蘭 「湖畔」
...折悪しくホテルは満員である...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...折悪しく革命戦争のため契約がふいになったので...
三浦環 「お蝶夫人」
...ところが折悪しくむかい風で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...兄嫁は折悪しく留守で...
柳田国男 「故郷七十年」
...また折悪しくクシ――ンと出る嚏(くしゃみ)を横へ飛ばしてしまう...
吉川英治 「江戸三国志」
...その云い分によると、「折悪しく、城主長治は、風邪(かぜ)ぎみのため、招状あるやすぐ、叔父の賀相(よしすけ)、老臣の三宅治忠(みやけはるただ)を名代(みょうだい)として、加古川城へつかわし、いろいろ献策したところ、秀吉は、われわれ土着の城主の意見など耳に入れようともせず――卿(けい)らの任は、槍先の働きである...
吉川英治 「新書太閤記」
...おいでか』『折悪しく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ちょっと探させてもらうのじゃ」「折悪しゅう...
吉川英治 「親鸞」
...それと折悪しく宵にここへ来あわせた俵一八郎と万吉の話し声...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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