...遥に骨の折れる仕事である...
芥川龍之介 「長江游記」
...Gは「これほど骨の折れることはない」とよくこぼしていました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...それとも案外家出をして脅したら頑固な伯父さんも折れるだろうという横着な考えだったかも知れないが...
江戸川乱歩 「黒手組」
...それは全くもやしの茎がポキント儚く折れるやうに今にも折れはしないかとハラハラする位に無理にのけぞらせて...
高見順 「かなしみ」
...あるいは(実際あったことだが)それを取出すのにあまり骨の折れる時には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仕事といふのが隨分骨が折れる...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...三フォーロ・ロマーノの東端に立つティトゥスの門の前から坂道を登って右へ折れると...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...「久し振りに、明日の朝は飯といふものを炊いて見ようと思つて居るよ、一粒々々に芯(しん)のある飯を炊くのは、骨が折れるぜ、八」「呆れたものだ、あつしを泊めて置いて、まさかその芯のある飯を喰はせる氣ぢやないでせうね」「安心しろよ、お前には俺が燒いた乾物(ひもの)で、一杯呑ましてやるから、まだ酒が少しは殘つて居る筈だ」平次はお勝手へ行つて、眞つ暗な中で徳利と乾物を搜して來ると、不器用な手つきで膳の上へ並べ、徳利の尻を銅壺(どうこ)に突つ込みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蒲団の裾にくず折れると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...骨の折れる事業に挺身するようになったのは...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...枝の折れるような音がした...
久生十蘭 「湖畔」
...岩橋の健正が母親と一緒に来たので話をきく、演出家として立ちたいといふ青年、骨が折れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...材料を得るのに一寸と骨が折れるので御坐いましてな……」などゝ私は...
牧野信一 「毒気」
...鱗が硝子(ガラス)様に光り長い尾が硝子のごとく脆(もろ)く折れるからだ...
南方熊楠 「十二支考」
...却って骨が折れるようであった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...木でも折れるような響きがした...
吉川英治 「新書太閤記」
...朽木(くちき)の折れるように...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ想像するだけにも骨が折れる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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