...一向骨も折れない...
大杉栄 「獄中消息」
...少しも骨が折れないで...
豊島与志雄 「夢の卵」
...あまり骨の折れないことではあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一束となると折れない...
永井隆 「この子を残して」
...人の後ろからこれを眺めるに骨は折れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...叩く方も骨が折れない代り...
中里介山 「大菩薩峠」
...案外骨の折れない仕事でございます」「では...
中里介山 「大菩薩峠」
...さして骨の折れないカヤトですから一行はあたかも遊散気取りで悠々と歩んで周囲の山巒(さんらん)のただならぬ情景に見恍(みと)れるの余裕が出ました...
中里介山 「山道」
...骨はさして折れない代わりに決定的な損亡へしか導かない途に留まろうというのが...
中島敦 「悟浄出世」
...筆が折れるそれ程足りた心があるかだつて折れない筆がありますか?聖書の綱が性慾のコマを廻す原始人の礼儀は外界物に目も呉れないで目前のものだけを見ることでしただがだが現代文明が筆を生みました筆は外界物です現代人は目前のものに対するにその筆を用ひました発明して出来たものが不可なかつたのですだが好いとも言へますから――僕は筆を折りませうか?その儘にしときませうか?...
中原中也 「迷つてゐます」
...上りだけならこのくらいな事はそう骨は折れないんだが...
夏目漱石 「坑夫」
...その他二本立骨は折れない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もつとも地獄の沙汰も金次第といふから犢鼻褌のカクシへおひねりを一つ投げこめば鬼の角も折れない事はあるまいが...
正岡子規 「墓」
...折れないのが欲しいから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いちじるしく骨が折れないので...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...猿殿のおいどは紅(べに)つばき折るに 折れない藪(やぶ)の花猿殿が お嚔(くしゃみ)にちんと散ろ南縁の障子の腰に...
吉川英治 「新書太閤記」
...で、直胤やその弟子共が、怪しからぬ中傷と怒(いか)って、自分たちの鍛つ刀が、噂の如く折れる物か、折れない物か、衆人の前で試してごらんに入れる...
吉川英治 「山浦清麿」
...折れるか、折れないか、自分等の作刀(さくとう)を試す会だとは称(い)っているが、その目標が、無名鍛冶の山浦真雄にあることはいう迄もない...
吉川英治 「山浦清麿」
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