...骨の折れないものを読む位の事は...
伊藤野枝 「惑ひ」
...或いはもうこれ以上折れないというほど小さく折り畳みて鼻糞大にしてしまうものあり...
海野十三 「発明小僧」
...十本の矢を束ねる時は折れない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...なるほどこのほうがほがらかで現代的で見るのに骨が折れない...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...さして骨の折れないカヤトですから一行はあたかも遊散気取りで悠々と歩んで周囲の山巒(さんらん)のただならぬ情景に見恍(みと)れるの余裕が出ました...
中里介山 「山道」
...恋がなけりやあ、指も折れないし、シャツもズボンも世の中になかつたらう……...
中原中也 「分らないもの」
...上りだけならこのくらいな事はそう骨は折れないんだが...
夏目漱石 「坑夫」
...落ち場所がよければ拾うのに骨も折れないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...登るのに骨は折れない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もつとも地獄の沙汰も金次第といふから犢鼻褌のカクシへおひねりを一つ投げこめば鬼の角も折れない事はあるまいが...
正岡子規 「墓」
...相應に風紀上の問題を拵へるのに骨は折れない...
三田村鳶魚 「女順禮」
...折れないという自覚のよろこび...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...折れないのが欲しいから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...飼ふにその位骨の折れない馬だけれど...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...そうした方がずっと骨も折れないし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雪に折れない竹の撓(たわ)みも強さだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...で、直胤やその弟子共が、怪しからぬ中傷と怒(いか)って、自分たちの鍛つ刀が、噂の如く折れる物か、折れない物か、衆人の前で試してごらんに入れる...
吉川英治 「山浦清麿」
...その顔つき通り、真雄の鍛った刀(もの)といえば、信仰的な自信を持って、斬れる、折れない、曲がらぬと、彼は、人にも広言して憚(はばか)らなかった...
吉川英治 「山浦清麿」
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