...可也(かなり)上等の二つ折り紙入れです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...すべてこういった調子に相当折り紙つきの黒人(くろうと)でした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...折り紙つきですから」と父親はしきりに弁解した...
田山花袋 「田舎教師」
...その後ノーベル賞をもらって世界第一流の学者としての折り紙をつけられた...
寺田寅彦 「柿の種」
...ばあやの折り紙つきじゃ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...折り紙つきの悪党だよ! だが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...折り紙のついた何かの遺品かも知れない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...午後からは折り紙のお稽古(けいこ)があった...
堀辰雄 「幼年時代」
...私には折り紙なんぞはいくらやっても出来そうもないので...
堀辰雄 「幼年時代」
...弾丸不貫通という折り紙付きの鉄側にさかんに穴があくのである...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...牧野博士のことを「百年に一度出るか出ないかの大学者」とまで折り紙をつけて激賞されたんだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...どんな怒号する剣戟(けんげき)役者でも必ず一度は調子をやる(声を潰す)という折り紙つきのところの上に...
正岡容 「わが寄席青春録」
...歌人詩人などによつて伝統的に折り紙のついてゐる吉野こそ...
正宗白鳥 「花より団子」
...イタリーのプリマドンナで「お蝶夫人」の名手と折り紙をつけられたリリックソプラノのジルダ・ダラリッツがいる...
三浦環 「お蝶夫人」
...加福の師匠は繍の名家としてまた「旋毛(つむじ)曲り」として業界から折り紙をつけられている...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
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