...ある時はズボンの折り目もつけないほどだらしのないふうをした人相のよくない男でもあった...
有島武郎 「或る女」
...着物も垢じみて折り目のなくなった紺(こん)の単衣(ひとえ)で...
有島武郎 「卑怯者」
...ひきしまった色白の顔に、細くかりこんだ口ひげの美しい紳士が、折り目のついた、かっこうのいい背広服を着て、にこにこ笑いながらこちらを見ているのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...折り目の正しい上等の背広服と...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...折り目正しく私にお辞儀をし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...折り目の崩(くず)れぬ新聞が置いてあった...
徳田秋声 「新世帯」
...よろず折り目正しき風(ふう)なりしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...爪(つめ)で折り目をつけていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...折り目の所には皆穴があいていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分のズボンの膝(ひざ)の折り目とコゼットの長衣の広さとを交じえさせ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこに折り目をつけ込んだところが一枚あります...
中里介山 「大菩薩峠」
...言葉の折り目もぎすぎすしているようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひだや折り目がいっぱいついている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...これらの点線は折り目です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...くたびれた衣服の折り目と縫い目のはしはしに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...完璧に折り目のついたズボンの下にはぴかぴかのエナメル靴を履いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...松風が高い所から吹きおろしてきてすさまじい感じにももう一歩でなりそうな庭にもう折り目もなくなった青色の上着に白襲(しろがさね)を下にしただけの服装に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その間に懐中から取り出した一枚の四半頁大の号外の折り目を丁寧に拡げ終った女は...
夢野久作 「暗黒公使」
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