...そこへ折よく久しぶりで...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...折よく向うから偏衫(へんさん)を着た法師が一人...
芥川龍之介 「竜」
...折よく軍艦ビーグル号の艦長が同行をすすめたのを非常に喜んで...
石原純 「チャールズ・ダーウィン」
...折よく傍(そば)を自転車にのった酒屋さんが通りかかったから...
海野十三 「大空魔艦」
...しっとりして物静かなところがあの女の好いところであるが……たとい折よく昨夜の出先きから今朝(けさ)もう家に戻(もど)ってきていたにしても...
近松秋江 「黒髪」
...折よく足下にあった石塊(いしころ)を拾って...
豊島与志雄 「電車停留場」
...折よく変な男が出て来て助けてくれましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...折よく拙者が通りかかって...
中里介山 「大菩薩峠」
...折よく典竜老師が臥竜梅(がりゅうばい)の下で箒(ほうき)を使っていたのを見かけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...折よく下女が来て湯沸(ゆわかし)と共に膳椀を引いて行く...
夏目漱石 「虞美人草」
...折よく入ッて来た小万は...
広津柳浪 「今戸心中」
...そしてちょうど折よく偶然に起った出来事によって助かったことを喜んだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...母(かか)さんに別れに来た」「兄さん折よくあったぞえ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...折よく長篠から凱陣した兵といっしょに助七郎が帰って...
山本周五郎 「日本婦道記」
...折よく人は一人も附いていないで...
夢野久作 「暗黒公使」
...ところが、今日は折よく、「長浜から羽柴殿が見えられましたが」と、君前に取次が出たので、よい機(しお)なりと、彼は引き退がって、入れかわりに来た羽柴秀吉に、目礼を交(か)わしながら立去った...
吉川英治 「黒田如水」
...あれ以来、話す折もなかったところを、折よく、城外で出会ったのは、この問題の幸先がよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...折よく降り出した雨をかこつけにもう一日滯在することにしました...
若山牧水 「樹木とその葉」
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