...渠(かれ)らは折に触れて相集っていわゆる詩酒徴逐の風流に遊んだが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...折に触れて洋楽に対する私の興味を語ると...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...折に触れては胎児のことを思い出して涙ぐむのが癖になっていて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...折に触れてそれが役に立つ...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...他の章の折に触れて見て行こう...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...そして出来たら専門以外の本も読むことを折に触れて注意されてあってのことである...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...何かの折に触れて...
夏目漱石 「門」
...――成瀬は折に触れてふと自殺が頭をかすめるやうになつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...法螺忠がさつきから折に触れては此方の顔を憎々しさうに偸み見るのは...
牧野信一 「鬼涙村」
...折に触れては細々(こまごま)と遠大な希望を述べて両親や妻に書き送り...
牧野信一 「サクラの花びら」
...主にその短篇を折に触れては愛読し...
牧野信一 「痩身記」
...折に触れては湯加減を見に現れ...
牧野信一 「タンタレスの春」
...わたしはこの四五年来折に触れて推賞の辞を惜まなかつた...
牧野信一 「浪曼的時評」
...折に触れてちょいちょい芸術家になれる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...前にも折に触れて言ったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...折に触れては道中にて人々の失錯ありしことどもを告げて打笑ひ玉ひき...
森鴎外 「舞姫」
...折に触れては道中にて人々の失錯(しっさく)ありしことどもを告げて打ち笑いたまいき...
森鴎外 「舞姫」
...折に触れて説いて来たのであった...
柳田国男 「故郷七十年」
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