...余は我身一つの進退につきても又た我身に係(かゝは)らぬ他人の事につきても果断ありと自ら心に誇りしが云々(一四頁上段)余は守る所を失はじと思ひて己(おの)れに敵するものには抗抵すれども友に対して云々(一二頁上段)此(この)果断と云ひ抗抵と云ひ...
石橋忍月 「舞姫」
...旧教に抗抵して起こりたるものなれども...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...すなわち商業主義が腕力主義に向かってその抗抵を試み...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その服が自然の悪影響に抗抵して長く持つだらうと云ふものだ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...獣もそれに抗抵するうちに気が荒くなつたらしい...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...兵家 Clausewitz は受動的抗抵を弱国の応(まさ)に取るべき手段だと云っている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...それにちつとも抗抵するやうな様子が見えない...
森鴎外 「金貨」
...幾多の抗抵に出逢つたのである...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...四郎左衛門が意外の抗抵に逢つて怒を発し...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...今では總て抗抵を排して前進する義になつてゐる...
森林太郎 「當流比較言語學」
...抗抵を排して前進する...
森林太郎 「當流比較言語學」
...窓へ手を掛けて押すとなんの抗抵もなく開く...
森鴎外 「鼠坂」
...身方は一人々々抗抵するに違ない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...まだ覚束ない抗抵を試みながら...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その女は必ず多少抗抵を試みるだらう...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...どうもそれにレオネルロが抗抵するらしい...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...己はレオネルロが抗抵して...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...おのれに敵するものには抗抵すれども...
森鴎外 「舞姫」
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