...此二三年間は思ふ所あつて試にわざと手入れをしないで投げやりに作つて見た...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...脇(わき)に投げやり...
岩野泡鳴 「耽溺」
...年とともにより荒っぽく投げやりになったからであることを告白しなければならぬ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...たいへん投げやりの点が多く...
太宰治 「女の決闘」
...」実に、投げやりな、いい加減な説明だった...
太宰治 「故郷」
...あのなれなれしい投げやりな表情が一瞬にして消え失せて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...店の方は……元来が申し訳だけのものではありましたが……投げやりで...
豊島与志雄 「肉体」
...投げやりな諦めの一面とを...
豊島与志雄 「待つ者」
...投げやりの伝法になって...
火野葦平 「花と龍」
...つい仕事が投げやりになりがちな時は...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...ひとつは彼の筆の投げやりなところから來てゐるのではないか...
堀辰雄 「日付のない日記」
...ひどく投げやりな風である)堀井 (子供が菓子でも貰ったようにニコニコ笑いながら...
三好十郎 「好日」
...そして投げやりな気持に変って行った...
室生犀星 「野に臥す者」
...物の言ひ方は正確だがそこに投げやりなところがある...
室生犀星 「帆の世界」
...私はどちらかというと投げやりの方で...
柳田国男 「故郷七十年」
...金之助のほうへ投げやりながら叫んだ...
山本周五郎 「落ち梅記」
...なにしろ肝心の父やわたくし共がまるで商売を投げやりにしています...
山本周五郎 「新潮記」
...天狗は何でも教えたんですなあ」むしろ呆(あき)れて投げやりに云うのを...
吉川英治 「源頼朝」
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