例文・使い方一覧でみる「抑えて」の意味

...しばらくの間慄（ふる）えるような胸をじっと抑えて... しばらくの間慄えるような胸をじっと抑えての読み方
有島武郎「星座」

...私は躍る心を抑えて望遠鏡の対眼レンズに眼を押（お）しつけた... 私は躍る心を抑えて望遠鏡の対眼レンズに眼を押しつけたの読み方
海野十三「空中墳墓」

...あばらのあたりを抑えてうしろへのけぞってしまいました... あばらのあたりを抑えてうしろへのけぞってしまいましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...代助は半ば夢中で其所へ腰を掛けたなり、額を手で抑えて、固くなった...
夏目漱石「それから」

...あなたがぐっと抑えておられたのは……」ジェシが口ごもった... あなたがぐっと抑えておられたのは……」ジェシが口ごもったの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「王冠の重み」

...自分の感情を長いこと抑えてきたリッチフォードだ... 自分の感情を長いこと抑えてきたリッチフォードだの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「くちなしの花」

...そしたらしゃんとなるぜ」一瞬サトーリスは湧き上がる怒りを抑えているようだった...
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「くちなしの花」

...何の罪が私を抑えているのか」するとムルタックは... 何の罪が私を抑えているのか」するとムルタックはの読み方
フィオナ・マクラウド　Fiona Macleod 松村みね子訳「海豹」

...かの女は抑えに抑えていた口惜しさがどっと胸へつきあげ... かの女は抑えに抑えていた口惜しさがどっと胸へつきあげの読み方
山本周五郎「日本婦道記」

...父は怒りを抑えていたらしい... 父は怒りを抑えていたらしいの読み方
山本周五郎「はたし状」

...額を抑えてふらふらと――陽炎（かげろう）の影よりはまだ薄い姿の影を... 額を抑えてふらふらと――陽炎の影よりはまだ薄い姿の影をの読み方
吉川英治「江戸三国志」

...長い顎（あぎと）の突端を抑えて... 長い顎の突端を抑えての読み方
吉川英治「江戸三国志」

...老人は眉で抑えて... 老人は眉で抑えての読み方
吉川英治「江戸三国志」

...焦（じ）れッたいほど長い思考のうちに抑えてから... 焦れッたいほど長い思考のうちに抑えてからの読み方
吉川英治「私本太平記」

...前田が抑えてさえおいてくれれば――と... 前田が抑えてさえおいてくれれば――との読み方
吉川英治「新書太閤記」

...『あいや』と、十内は抑えて、『酒席へ来て、立ち話しのまま、一献（こん）も酌（く）まずに、別れるという法はない...
吉川英治「新編忠臣蔵」

...編笠を抑えて大股に過ぐる侍も... 編笠を抑えて大股に過ぐる侍もの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...「あっ」伊織は、耳を抑えて、熊笹の中へ俯（う）ッ伏した... 「あっ」伊織は、耳を抑えて、熊笹の中へ俯ッ伏したの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

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