...俺は又テマに囘顧して餘りに放恣なる開展を抑へる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...抑揚を示すものがある丈である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...息のはずむを抑へ/\...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...両肩を抑えられているにも拘らず...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...ある気がかりを抑えることができなかった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...人はその日常生活で抑壓され...
萩原朔太郎 「夢」
...抑々小説は浮世に形(あら)われし種々雑多の現象(形)の中にて其自然の情態(意)を直接に感得するものなれば...
二葉亭四迷 「小説総論」
...その考へを抑へようと努(つと)めた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その言葉に耳を傾けるものゝ享樂的な氣持ちを抑制(よくせい)するやうな畏敬(ゐけい)の感じで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」讀者よ! 私がかう云つた言葉の調子とその時の感情とには何處かに抑制せられた諷刺がなかつたとは斷言出來ない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ヒットラー! と発音した―――虐殺とパンの抑圧―――死の専制と失業令の発布―――すゞなりの追放列車―――人民の反抗...
槇村浩 「獄内にてドイツの同志を思う歌」
...そこへ、己の心の一番奥に潜んでゐる、抑へても、抑へても亡ぼす事の出来ない苦痛が、そろそろ這ひ出して来て、大胆に頭をもたげてこの闇の静かな中で、恐ろしい、凄(すご)い詞を囁く...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...抑揚の強い声などに家老の娘という...
山本周五郎 「竹柏記」
...金価の暴騰を抑える目的で鋳(い)出したものであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...「しかも誰ひとり抑える者がない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...面(つら)を抑えて三人のならず者が...
吉川英治 「江戸三国志」
...……おたがい戦場でなら、骨肉の屍(かばね)もふむが」「む、む」甚内は、相手の涙ぐむのを見て、われとわが心の揺れを、抑えつけていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...抑え難い歓喜を感じるらしい...
和辻哲郎 「転向」
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