...そしてそのうちに何らかの缺損あるひは完全性の制限を含む何ものもまつたく我々が把捉しない實體は...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そしてこれを私のいっそう不分明にいっそう不明瞭に把捉する余のものから分離するならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...事物の直接把捉を主張したのであるが...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...認識が実際に把捉であることを示さなければなりません...
三木清 「消息一通」
...却て自己把捉の無意識的な状態から絶えず明瞭な...
三木清 「歴史哲學」
...内在的にのみ把捉されるところに成立する...
三木清 「歴史哲學」
...我々はこれをもつて客體的なものを主體的なものとの關係に於て把捉しようとする彼等の努力と解することも出來る...
三木清 「歴史哲學」
...かかる情意的な把捉を含む存在に對して人間は彼等の歴史的活動を向はしめるのである...
三木清 「歴史哲學」
...よほど茫漠(ぼうばく)として把捉しがたいものになってしまうのである...
柳田國男 「垣内の話」
...推理力による把捉を重んじないという民族の性向が控えている...
和辻哲郎 「鎖国」
...アリストテレースの言葉の意味を出来るだけ忠実に再現してその思想内容を把捉しようと努めたと云われる...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかもそれを我々は漢の名に於て統一的に把捉するように習慣づけられているのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...否応なしに新大陸を把捉する筈だったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...言いつくせない感じを把捉しようとする心の...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...把捉者はすでに解脱している...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...仏の真理は面授面受によらずしては把捉されないが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...その体験の内容には概念的把捉の過程が存するであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ここに道元は実に明白に弁証法的展開の意義を把捉していると見られる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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