例文・使い方一覧でみる「把持する」の意味
スポンサーリンク...唯此一点の霊火を以て全心を把持する故たらずとせむや... 
芥川龍之介 「木曾義仲論（東京府立第三中学校学友会誌）」
...その一心を把持するといふ心持が非常に小さくなつて了ふところだつた……』そこにまた足音が几帳のかげでして...
田山花袋 「道綱の母」
...ただこの一誠以て全心を把持するが故にあらずや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼のうちには恐ろしく力強い彼一人の把持する世界が...
豊島与志雄 「運命のままに」
...如何なる事態のなかにも一種の理想主義を把持するし...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
...存在への通路を把持する...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...強いて冷静の態度を把持することは...
永井荷風 「申訳」
...けれどもやがて彼がその寛容を手段の如く把持するに至つて...
中原中也 「夭折した富永」
...十分よくそのリズムの心像を把持するであらう...
萩原朔太郎 「青猫」
...その格調の心像を意識に把持する...
萩原朔太郎 「青猫」
...その信仰を把持する時それは私の印度に對する愛をも凌ぐであらう...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...更に偉大なる何物を把持するや――この聖人の言葉は俺の胸を貫く...
牧野信一 「変装綺譚」
...記憶とは過去せるものを現在的に把持することである...
三木清 「歴史哲學」
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