...唯此一点の霊火を以て全心を把持する故たらずとせむや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...三日間も立像化するエネルギーを把持しているというのは...
犬田卯 「沼畔小話集」
...ヒューマニチーの福音を説きつつもなお権力の信仰を把持して...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...今日の認識をしつかり把持せよ...
種田山頭火 「松山日記」
...さうしてつらい報酬的な瞋恚に何遍も何遍も燃え上つたればこそその一心の把持といふ言葉が出て來たのだ……...
田山花袋 「道綱の母」
...火把持を前に歩かせて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...大宰相の特質たる一「忍」字と一「信」字を把持したるに相違なしといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼のうちには恐ろしく力強い彼一人の把持する世界が...
豊島与志雄 「運命のままに」
...如何なる事態のなかにも一種の理想主義を把持するし...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
...茫漠(ぼうばく)たる輪廓中の一小片を堅固に把持(はじ)して...
夏目漱石 「イズムの功過」
...眞理の把持(サチヤグラハ)はスワデシなくしては不可能である...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...サチヤグラハ即ち眞理の把持はスワデシに於ても必要である...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...更に偉大なる何物を把持するや――この聖人の言葉は俺の胸を貫く...
牧野信一 「変装綺譚」
...抽象的な意味における唯物論の把持者であることも出来ないであろう...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...大きな精神を把持(はじ)させなければ...
吉川英治 「新書太閤記」
...他者が私の身体を把持していた何年もの間...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...私の幻影は僅かな情報しか把持していなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...しかしその勝算とは何か? いかなる秘策を把持しておるか? 誰れが秘密の鍵を握っておるのか? いかなる次第で敵味方に分れたか? ルパンは全然何等知っていない...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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