...私には生命に対する生命自身の把握という事が一番尊く思われる...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかるに自ら限界利用の概念を把握したオーストリアの経済学もまた...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...長過ぎて邪魔な把柄をもて扱いながら...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...質的に新しいものの把握(はあく)は量的に誤っていても科学の歩みに一大飛躍を与えるのである...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...把握は無から有を把握し出すのではないから...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...今や吾々は理解(把握)を借りて之に基いて概念(把握的概念)を説明することが出来る...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...鑛毒問題は古河市兵衞氏と地方一部の農民との間に起れる一小事件のみ决して之れを天下の大問題と謂ふ可からず而も田中氏が一たび此問題を持把して下院に現はるゝや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
......
長塚節 「長塚節句集」
...作られたものから作るものへとして作用が自己矛盾的に対象に含まれる時我々は行為的直観的に実在を把握するのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...楽譜を刻んだ紙を函の中央部に並んだ簧列(こうれつ)の間にとおして把手を廻すと自動的に音楽を奏する楽器...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...然るに我々の知性は斯くの如き異質的浸透的連續的發展を把握する手段でない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...これによつて彼にあつては存在が一層客觀的に把握されてゐるかの如く見える...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...確固たる自己の世界を把持して動かない人の藝を謂ふのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...彼らは彼らの意志をすっかり把握支配している自分の国の破滅をも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「この把手はお前が取付けたんか」「いいえ...
夢野久作 「巡査辞職」
...そこに把(と)る手を待っている女(め)蝶男(お)蝶の一対の瓶子(へいし)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしその勝算とは何か? いかなる秘策を把持しておるか? 誰れが秘密の鍵を握っておるのか? いかなる次第で敵味方に分れたか? ルパンは全然何等知っていない...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...商品としての刀剣を三千把以下に制限したといわれている...
和辻哲郎 「鎖国」
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