...我等は心を盡して自己の中に道を把握することを努めなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我は姫の「キタルラ」を把(と)りぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...布片を出して銃身から銃把(じゅうは)を何度も拭いた...
梅崎春生 「日の果て」
...理論的な把握の仕方のことを恐らく指すのであろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...従って存在を把握するのに最も...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...事物を根柢に於て把握するに必要な道であるであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...把握(Greifen)から連想されるものは概念(Begriff)である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...――このようなものが弁証法の弁証法的把握である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...社会の分析やそれに必要な社会的感覚(即ちジャーナリスティックな時事的センス)によって初めて把握されるものだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...部署より遊離されて――その意味で仮象的ではある――その組織の全貌の見透しのもとにその数学的力学的情趣の中に物を把握するのである...
中井正一 「物理的集団的性格」
...表現的に世界を一つの現在として把握するのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...その把握力が極めて脆弱(ぜいじゃく)なものでなかったろうか...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その抜け道を把握したりする様子から...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...すべからくわれわれ自身の手で把握しなければならないのである...
藤島武二 「画室の言葉」
...把握であるが故に...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...おのずから細部が把握出来...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...直感の経験では分らない空間を、測定し、把握し、その運行をとらえたのは、何という人間らしいひろがりでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...銚子のつるを把(と)って...
吉川英治 「私本太平記」
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