...葱は生憎(あひにく)一把もなかつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...右手で拳銃の銃把(じゅうは)を握り...
梅崎春生 「日の果て」
...さうだ……その一心の把持といふ言葉の中には...
田山花袋 「道綱の母」
...又そういう連関に於てしか把握されない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...――そして表現の把握は表現の理解に相当したから――...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...物質が光から独立には把握され得ないということ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...現実の(唯物論的方法による)把握である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...かかる個物的自己として行為的直観的に物を把握するのが...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...絶対矛盾的自己同一として自己自身を形成する世界の生産様式を把握し行くことである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...手で把んだものをもう口に入れてゐた...
原民喜 「火の唇」
...下の方に把手をつけ...
牧野信一 「毒気」
...かくて実用主義は真理を動的過程的に把握するのである...
三木清 「哲学入門」
...よくまあ、五把の藁などで、あんな力がでるもんだ...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...山陽自己がイニチアチイヴを把握したのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...俄に櫓(ろ)を把(と)って...
吉川英治 「私本太平記」
...郎党ひとりに馬の口輪(くちわ)を把(と)らせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...斧四郎も一把(いちわ)持って...
吉川英治 「松のや露八」
...自然的な顔面の把捉は必ずこの表情に即しているのである...
和辻哲郎 「能面の様式」
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