...獄丁二人が丁寧に罪人の左右の臂(ひじ)を把って...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...はじめて崇高なもの高貴なものを把握することができるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これも裸踊りみたいに二人一組――この組を一把刀(いっぱとう)と呼んでいる...
高見順 「いやな感じ」
...把手を掴(つか)んで石を元の位置に据えた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...石油ポンプの把手(ハンドル)を力の限り押した...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...小松菜の一二把(わ)礼にもらっては...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...同時に歴史的なものとして把握されることが出来る筈なのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...――個人的意識の概念としてではなく――把握せねばならぬと云うのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...その計画・その性格の把握・は誤っているに違いない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...後の場合に於てはそれは誤って把握される...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...決して統一的に普遍的に把握されないにも拘らず...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...然るに運動及び多は矛盾的にしか把握出来ない...
戸坂潤 「辞典」
...私は大学教授というものは真理を把握している人と信じ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...そーめん六俵二十把(ぱ)入りその代金六両一歩二朱...
本庄陸男 「石狩川」
...主觀的に把握されてゐないところにある...
三木清 「認識論」
...却てまた前方に向つて一の過程に轉化するところの態度のみが現在を批判的に把握することが出來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...きやしやな翡翠(ひすゐ)の柄(え)の把手(とつて)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...八瀬黒の牡牛(おうし)の手綱を確乎(しっか)と把(にぎ)って...
吉川英治 「親鸞」
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