...徒(かち)なるも車なるも燭を把(と)りたるに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...真っ暗闇の扉の把手(ハンドル)をガチャガチャと廻すと同時に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ただ把(と)る春風桃李の巵(さかずき)」と独語せしむるに到りぬ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...理論的な把握さえが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...歴史科学的概念構成――それは事実を個別的因果に於て把握する筈であった――が之を受け取る...
戸坂潤 「科学方法論」
...ただ両者の統一に於てしか把握されなかった...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...事実一頃幾つかみも(決して一把みのではない)ゴロゴロしていたマルクスボーイスは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...山鳥の羽の塵拂ひ大小十六把を下げ渡して掃除を勵行し...
内藤湖南 「文溯閣の四庫全書」
...線香花火を一把持って行ってその器械を使わせてもらったら...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...把手を廻して窓をあけたので...
久生十蘭 「だいこん」
...木の把手(とつて)でも捜すやうに窓硝子を指で撫でまはしはじめた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...文章を次のやうな公式で把握する...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...認識が対象の把捉であると云ふ前提は...
三木清 「消息一通」
...彼が歴史をその存在に於て根本的に把握しなかつたのにもとづいてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...それは事實としての歴史と存在としての歴史との關係を唯單に連續的統一的に把捉する...
三木清 「歴史哲學」
...ハンドルの把手につかまって逆にねじられた...
室生犀星 「幻影の都市」
...千坂内膳がその口輪を把(と)って走っていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...この新しい視界があくまでも精神的な視界――即ち数学的な合法性に従って把捉された視界――であって...
和辻哲郎 「鎖国」
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