...若い沼南が流連荒亡した半面の消息を剔抉(てっけつ)しても毫も沼南の徳を傷つける事はないだろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...古代の記録によりますに、昔、ピシストラアッスなる人物は、自らの肉を抉り、傷つけ、血だらけになりましてアテネの市中に転がり込み、おれは追跡されている、おれはもうすこしで殺されるところだったぞと、吼えまわったのであります...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...雲漢を抉(えぐり)て彼の帝郷に遊ぶなり...
津田左右吉 「史論の流行」
...その男の胸が抉(えぐ)られています」「なるほど...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...浅かれ、深かれ、槍を立てた以上は、自分で抉って、自分で傷を深くするだけの器量しかないのだから、これは当然どこかに倒れているに相違ないと言う...
中里介山 「大菩薩峠」
...おとつゝあ腹(はら)抉(ゑぐ)り拔(ぬ)いてやつから待(ま)つてろ」勘次(かんじ)は疾(とう)から澁(しぶ)つて居(ゐ)た舌(した)でいつた...
長塚節 「土」
...ルクソルの対岸の岩山を抉り抜いて造った古代の王と王妃の無数の墓窟の構造と装飾は...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...聽く者の肺腑(はいふ)を抉(ゑぐ)ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...存分に抉(えぐ)った傷だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...右の眼玉は抉り取られ...
久生十蘭 「魔都」
...腰刀で咽喉を抉った...
久生十蘭 「無月物語」
...私は全く自分等の古い傷痕を抉られたような心境だった...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...自分で自分の右の眼を抉(ゑぐ)り出し...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...胃のさしこみは小刀で抉(えぐ)られるようだし...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...アケスケに抉(えぐ)り付け...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...対手(あいて)の肺腑(はいふ)を抉(えぐ)りぬいて響いた...
吉川英治 「剣難女難」
...この君の超人的な資質を荒彫りの鬼神仮面(きじんめん)みたいにくッきり抉(えぐ)り出しておられた...
吉川英治 「私本太平記」
...錠前を抉(えぐ)ったが容易にはがれないので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
