...時事日に非なりの感に堪えないで腕を扼(やく)しているだろうが...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...あなた即(すなわ)ち北村克彦が股野重郎を扼殺した犯人で...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...なぜなら、身体疲労し二昼夜も寝食をとらずにきた諸君を迎うるに、道を扼し、橋を撤し、渡船を奪うなど、ほとんど北狄の襲ってくるのに備えるような有様である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これ万一敵艦江戸湾を扼(やく)する時に際し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...既に出口を扼(やく)してるかのようにルブラン氏と扉(とびら)との間に立って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...米友の咽喉を扼(やく)している...
中里介山 「大菩薩峠」
...腕を扼(やく)しながら当世のことを論じて夜を明かすものもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...男の強い力で扼(し)め殺されてゐたんだ」「へ」「そこへお谷婆さんが忍び込んで來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕はその弁解でもいいから聴き度い」勇は秀子の豊満な腕を扼(つか)んで...
野村胡堂 「流行作家の死」
...ドイツ特務機関をして切歯扼腕(せっしやくわん)させたもので...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...今更のように切歯扼腕(せっしやくわん)しているような次第で……私共も一度はドンで年貢を納めさせられた前科者(ナッポンサラミン)ばかりですが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...十二ヶ瀬一帯を扼(やく)して...
吉川英治 「上杉謙信」
...北国東海の二道を扼(やく)し...
吉川英治 「大谷刑部」
...蜀勢の帰る道を扼(やく)していた...
吉川英治 「三国志」
...江州の連山を南に扼(やく)した街道の要地で...
吉川英治 「新書太閤記」
...完全扼殺となると...
吉川英治 「平の将門」
...扼(やく)していた...
吉川英治 「平の将門」
...酔いざましの好場所もあらばと腕を扼(やく)して立ち上がった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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