...腕を扼(やく)して...
泉鏡花 「海城発電」
...北口を扼(やく)する一箇大隊の将兵は...
梅崎春生 「日の果て」
...群馬県川俣村に於て警官憲兵数百人其通路を扼して之を抑制するに逢ふや...
田中正造 「非常歎願書」
...実にかのウェストミンスターの幽欝(ゆううつ)なる積土の中に沈黙したる一個の死人はかえって議院壁内に起ちて扼腕(やくわん)撃節多々ますます弁ずるの衆多の生人よりも氏が進路を防障するものといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...宣戦の大詔に腕を扼(とりしば)り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あの関門が後ろを扼して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...かつやこれでもかこれでもかと余が咽喉(のど)を扼(やく)しつつある二寸五分のハイカラの手前もある事だから...
夏目漱石 「自転車日記」
...路を扼する侍は武士の名を藉(か)る山賊の様なものである...
夏目漱石 「幻影の盾」
...遣瀬(やるせ)なく腕を扼(やく)していた...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...主知主義を扼殺(やくさつ)することは容易である...
三木清 「人生論ノート」
...十二ヶ瀬一帯を扼(やく)して...
吉川英治 「上杉謙信」
...早くも曹操は山東の境を扼(やく)し...
吉川英治 「三国志」
...ひそかに腕を扼(やく)し...
吉川英治 「三国志」
...往来の咽喉(のど)を扼(やく)している...
吉川英治 「三国志」
...蜀勢の帰る道を扼(やく)していた...
吉川英治 「三国志」
...秀吉の軍に扼(やく)されている...
吉川英治 「新書太閤記」
...完全扼殺となると...
吉川英治 「平の将門」
...扼(やく)していた...
吉川英治 「平の将門」
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