...いままでに見せたことのないほど批判的なようすであつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...無批判的な群小は九十九プロセントの偉大に撃たれて一プロの誤りをも一緒に呑み込んでしまうのが通例である...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...第二部の批判的な各章は以前発表したものを元にし...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この場合の知能は何も別に批判的な――この最も知能的な――機能を営む必要を現実的には感じなくて済んだのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...その彼さえが宗教に対する有力な批判的な諸流派を産んだ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...批判的なクリティシズムは常に消極と否定との精神として...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...批評用の・批判的な...
戸坂潤 「思想としての文学」
...批判的な(即ち又科学的な)判断を下さないことから来るに過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...矢張り多少とも批判的な自由主義で以て貫かれているという...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...本当を云えば理想状態としては最も自由で批判的なものにならねばならぬ理屈だが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...分類の方法と相應じて批判的な目録を作るといふほど立派なものではあり得ないに相違ない...
内藤湖南 「支那目録學」
...批判的な眼を拭(ぬぐ)って見るまでもなく...
夏目漱石 「明暗」
...構想力の進むべき方向と警戒すべき岐路とを指し示すといふ批判的なる仕事以上の事はなし得ない...
波多野精一 「時と永遠」
...批判的な科学は進取的な傾向をもっている...
三木清 「哲学入門」
...その抽象的本質に於て認識されることなく――この批判的なる認識は上に述べた理由からして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...現在の直接性に對する批判的なる態度のみがそれを人間の活動と關係せしめ得る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...周囲に批判的な眼を持つ私共位の女性は...
宮本百合子 「大橋房子様へ」
...御所の造営とか、何かの御仕え物の献納などでも、それが元就とか、謙信とか、信長とか、時代の代表者によってなされると、史上に記録もされ、批判的な眼で、あらぬ意思まで忖度(そんたく)されたりするが、世にも聞えず、記録もされぬ無名の民草の奉仕にいたっては、絶え間なく限りなく、世代を問わず続けられていたものと私は観る...
吉川英治 「新書太閤記」
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