...批判的な考えの方には導かないで...
伊藤野枝 「転機」
...之が真に哲学的な(というのは批判的な)「科学論」の根本だ...
戸坂潤 「科学論」
...初め鼻であしらっていた相当批判的な読者でも...
戸坂潤 「社会時評」
...そうした批判的な根拠から来ることは寧ろ少ないので...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...こうした批判的な社会イデオロギーは...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...批判的な眼を拭(ぬぐ)って見るまでもなく...
夏目漱石 「明暗」
...カントの批判的な道を辿って...
三木清 「科学批判の課題」
...批判的な科学は進取的な傾向をもっている...
三木清 「哲学入門」
...その抽象的本質に於て認識されることなく――この批判的なる認識は上に述べた理由からして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...現在の直接性に對する批判的なる態度のみがそれを人間の活動と關係せしめ得る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...そして我々は今日の所謂哲學的人間學に對してすらこのやうな批判的な仕事を遂行しなければならないやうに思ふ...
三木清 「歴史哲學」
...その批判的な頭で生活法を今までとは善い方にも悪い方にも改めた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...周囲に批判的な眼を持つ私共位の女性は...
宮本百合子 「大橋房子様へ」
...かなり批判的なことをいうので...
柳田国男 「故郷七十年」
...もしくは批判的な説明で辛うじて理解されはしまいかと考えられる位だから...
夢野久作 「能とは何か」
...ただ兵学者の批判的な数の読みと...
吉川英治 「私本太平記」
...御所の造営とか、何かの御仕え物の献納などでも、それが元就とか、謙信とか、信長とか、時代の代表者によってなされると、史上に記録もされ、批判的な眼で、あらぬ意思まで忖度(そんたく)されたりするが、世にも聞えず、記録もされぬ無名の民草の奉仕にいたっては、絶え間なく限りなく、世代を問わず続けられていたものと私は観る...
吉川英治 「新書太閤記」
...人はそれらに対して批判的な態度を取らなくてはならなかったことを示しているのである...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索