...「尾垣大将の権勢欲に利用されねばよいがね」とひややかに批判的な言葉を吐いた...
高見順 「いやな感じ」
...批判的な哲学(と云うのは先験的観念論)は...
戸坂潤 「科学論」
...批判的なクリティシズムは常に消極と否定との精神として...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...批評用の・批判的な...
戸坂潤 「思想としての文学」
...初め鼻であしらっていた相当批判的な読者でも...
戸坂潤 「社会時評」
...それよりも寧ろ政治や支配現象に対する批判的な態度としての自由主義が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...矢張り多少とも批判的な自由主義で以て貫かれているという...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...分類の方法と相應じて批判的な目録を作るといふほど立派なものではあり得ないに相違ない...
内藤湖南 「支那目録學」
...理想についての批判的な知識である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...ヒューマニズムの論理が政治に対する批判的な力とし強化されて現われることが大切である...
三木清 「政治の論理と人間の論理」
...その抽象的本質に於て認識されることなく――この批判的なる認識は上に述べた理由からして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...その批判的な頭で生活法を今までとは善い方にも悪い方にも改めた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...周囲に批判的な眼を持つ私共位の女性は...
宮本百合子 「大橋房子様へ」
...もしくは批判的な説明で辛うじて理解されはしまいかと考えられる位だから...
夢野久作 「能とは何か」
...ただ兵学者の批判的な数の読みと...
吉川英治 「私本太平記」
...御所の造営とか、何かの御仕え物の献納などでも、それが元就とか、謙信とか、信長とか、時代の代表者によってなされると、史上に記録もされ、批判的な眼で、あらぬ意思まで忖度(そんたく)されたりするが、世にも聞えず、記録もされぬ無名の民草の奉仕にいたっては、絶え間なく限りなく、世代を問わず続けられていたものと私は観る...
吉川英治 「新書太閤記」
...おりおり批判的な眼で主人を見たりなどしていたことが怪(け)しからぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...人はそれらに対して批判的な態度を取らなくてはならなかったことを示しているのである...
和辻哲郎 「孔子」
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