...しばらくそれを批判的な目で見たあとで私にわたした...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...「尾垣大将の権勢欲に利用されねばよいがね」とひややかに批判的な言葉を吐いた...
高見順 「いやな感じ」
...批判的な態度を取ってるんだ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...いずれにしても無批判的な多読が人間の頭を空虚にするのは周知の事実である...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...というのは立場の整合を吟味した限りに於て批判的な...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...実証的な自然科学と批判的な所謂哲学とを...
戸坂潤 「科学論」
...之が真に哲学的な(というのは批判的な)「科学論」の根本だ...
戸坂潤 「科学論」
...この場合の知能は何も別に批判的な――この最も知能的な――機能を営む必要を現実的には感じなくて済んだのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...それよりも寧ろ政治や支配現象に対する批判的な態度としての自由主義が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...本当を云えば理想状態としては最も自由で批判的なものにならねばならぬ理屈だが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...こうした批判的な社会イデオロギーは...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...構想力の進むべき方向と警戒すべき岐路とを指し示すといふ批判的なる仕事以上の事はなし得ない...
波多野精一 「時と永遠」
...その抽象的本質に於て認識されることなく――この批判的なる認識は上に述べた理由からして...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...現在の直接性に對する批判的なる態度のみがそれを人間の活動と關係せしめ得る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...即ち批判的な仕方を必要とする...
三木清 「歴史哲學」
...もしくは批判的な説明で辛うじて理解されはしまいかと考えられる位だから...
夢野久作 「能とは何か」
...ただ兵学者の批判的な数の読みと...
吉川英治 「私本太平記」
...人はそれらに対して批判的な態度を取らなくてはならなかったことを示しているのである...
和辻哲郎 「孔子」
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