...お互ひ他人の批評を気にして...
太宰治 「お伽草紙」
...兄の代になるととかくの批難(ひなん)が出て最大限度月に幾何(いくばく)と額をきめられそれ以上の請求には応じてくれないようになった彼女の吝嗇もそういう事が多分に関係しているらしい...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...表現とかに就いてのみ言つてゐる批評ほど煮え切らないものはない...
田山録弥 「解脱非解脱」
...それらの根拠を一つ一つ批判的に厳密に調べてみても一点の疑いのないという場合はむしろ稀であろう...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...批判主義は方法論に帰着したのである*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...――かくてこのように根柢的な批判性に於て...
戸坂潤 「科学方法論」
...所謂新カント派の批判主義はこの実証主義の主張に対抗して...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...文学の大家や謹厳な批評家などがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...御遠慮なく御批評を願います」と前置をして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...傑(すぐ)れた批評家は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...(批判的歴史)...
三木清 「歴史哲學」
...別に確乎とした目算もしまりもない――幸吉の批評によれば――一の小野心家であるらしかつた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...文芸批評を許さずというドイツのまねの気風があることや...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...批評家に衒学の悪口といふのを浚ふ機会を与へる為めに...
森鴎外 「追儺」
...その批評家は那覇にいたにかかわらず...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...そして、政令を批判し、悪政を、罵倒していた...
吉川英治 「平の将門」
...彼の製作の趣味が低劣だという批評は倫理的立場からくるのであって彼の態度の不純によるのではない...
和辻哲郎 「転向」
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