...家持はこのさきにほふ花を袖の中へ扱き入れようと歌つたが...
土田杏村 「あしびの花」
...己惚れと迂濶とを扱き雑ぜたる報告を選挙区民に為すの外には...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「僕もこんな所で開業する料簡はなかつたんだがな」と若い醫者はハンケチで髭を扱きながらいつた...
長塚節 「開業醫」
...障子の外では庭で傭人が陸稲を扱きはじめたと見えてぼり/\と懶相な音が聞える...
長塚節 「隣室の客」
...今日は稲扱きの小閑を盗んで村民運動会である...
葉山嘉樹 「運動会の風景」
...あんなに扱き使って八円の給金じゃあ因業すぎると...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...中でも忘れられないのは伯州の金扱き売りである...
柳田国男 「故郷七十年」
...昔は親指と人さし指とにはめこんだ二本の竹切れで扱き落していた...
柳田国男 「故郷七十年」
...一人の金扱き屋が馴染をつけ...
柳田国男 「故郷七十年」
...この金扱き屋が、私の家の歴史に一つの事件をひき起した...
柳田国男 「故郷七十年」
...いつも辻川地方を訪れる金扱き屋の話では...
柳田国男 「故郷七十年」
...すなわち稲扱きがみてればそれで田の仕事は一切(ひとき)りが付くので...
柳田国男 「木綿以前の事」
...薩摩(さつま)の知覧(ちらん)で稲扱きをカナクダ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...西国(さいごく)地方のセンバゴキ(千把扱き)の名が見えている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...必ずしも一日に千把の稲を扱き得るということを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...之(これ)を握り持ち挟(はさ)みて穂を扱きしなり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...然(しか)るに近年稲扱きを製す...
柳田国男 「木綿以前の事」
...鉄稲扱きと名づくるあり(以上)」...
柳田国男 「木綿以前の事」
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