...標本を取扱う注意深い態度や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...山出しの芋掘書生を扱う了簡(りょうけん)でドコの誰とも訊いて置かなかったので住居も姓氏も解らなかった...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...「諸君がつねに忌むところの藩閥政府が東北の人士を取扱うこと斯くのごとく残酷なのでございます...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...われらは如何にその季題をとり扱うべきであるかということを考うべきである...
高浜虚子 「俳句への道」
...そういうことを取扱う科学が如何なる意味において成立するか...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...それを飯の種子(たね)として取り扱うのならとにかく...
徳田秋声 「縮図」
...人々が実践的にこの事物を取り扱う――理論し又使用する――ことによって生まれる事物の運動の謂であった...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...又哲学が科学の取り扱うに適わしいような事実から純粋となることによって実は空疎にして不毛な思弁としてしか見出されない時...
戸坂潤 「科学方法論」
...世界にぞくする個々の事物を取り扱う科学とを...
戸坂潤 「科学方法論」
...その中で取り扱う対象が自己を含まない点にある...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...中では器物を取り扱う音がした...
夏目漱石 「門」
...三馬と春亭が白眼(にら)み合っては出版元が困るから付木店の摺物師(すりものし)山本長兵衛という人が仲人となってこの戯作出入りを扱うことになった...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...家司(けいし)として留守(るす)中の事務を扱う者をまず上から下まで定めた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荒物屋で扱うものだからといって見過ごしてはなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...大名道具を扱う店だということだった...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...この種類の職業婦人のことを職業婦人と名づけて取り扱う事にする...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...まるでビフテキかオムレツでも取扱うような無関心さで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あたかも小鳥を取り扱うようである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??