...私が〈税所篤子孝養の図〉や〈母子〉など美人画にあまり類例の無いと言われる母性愛を扱いましたのも...
上村松園 「今日になるまで」
...終には謀叛人(むほんにん)扱いされて棄てられてしまった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...沼南を唐偏木(とうへんぼく)のピューリタンとして偶像扱いするよりも苔下の沼南は微笑を含んでかえって満足するであろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...いくら恩人の子供にしたところでこうまで莫迦(ばか)莫迦しい時代離れのした取扱いをする必要がなぜあるのだろうかと...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...無慈悲な扱いをした積りではなかったのだが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...あたかも前に「前句」に対して行なったと同様な取り扱いをこれに適用するのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...従ってこれが数学的の取り扱いを許されるまでにはあまりに大きな空隙(くうげき)がある...
寺田寅彦 「笑い」
...下郎扱いにする位...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...叔父からこんな風に小供扱いにされる自分をどう取り扱って...
夏目漱石 「明暗」
...徳望高き人は特に穏便に取扱い...
新渡戸稲造 「自警録」
...気違い扱いにして追っ払われるのが精々...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ子供扱いにしている叔母は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昂奮するという過敏ぶり……扱いかねて...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...奴は手荒く扱いながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その取扱いは科学におけるそれとは異り...
三木清 「哲学入門」
...別に出色のお扱いを受けてはいない...
森鴎外 「阿部一族」
...その慶太郎を夫人は扱いかねたように...
矢田津世子 「女心拾遺」
...決してそんな乱暴な扱いを致しませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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