...パッチばきの武松に扮するのを見ても...
芥川龍之介 「上海游記」
...ほんとのけだ物の虎に扮する一役だけだッた...
岩野泡鳴 「猫八」
...自分の扮する女主人公の心持を演出するのに...
薄田泣菫 「茶話」
...およしに扮する太郎に繪筆を投げてうつとりとしてゐたおしのさんは...
竹久夢二 「砂がき」
...どんな下手(へた)な役者でも、芸人に扮すると、うめえ味を出しやがる...
太宰治 「メリイクリスマス」
...アドロフ・マンジュウ扮するところの好色有閑紳士・故ルディ・バレンチの専売の「シイク型」だ...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...最初の男がこれを手にしたのは、もちろん犬に扮するためであり、犬に扮するのは、犬は産の軽い動物であるから、それにあやかるためであります...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...獅子神に扮する者が...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...女性に扮する能役者が白い足袋をはいて...
野口米次郎 「能楽論」
...月田一郎扮する川端といふ盲人の琴弾きが訪ねて来て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...外人に扮する連中に英語を教へて貰ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...渡辺はま子扮する竹本映子の家...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...互ひに清水一角に扮するのを争つてゐる最中だつた...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...殊更にその扮する役々を云はず...
正岡容 「大正東京錦絵」
...師匠菊之丞が扮する...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...必要もあるかと用意してある自前の衣裳――町家のかみさんにでも扮するときしか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...年々のナマハギに扮する青年がこれを掌(つかさ)どり...
柳田国男 「雪国の春」
...又名優タルマの持物であつた外套用の大きな釦(ぼたん)を見せて「之(これ)は自分に気持がよいからエジプ王に扮する場合に何時(いつ)も用ひて居る」と語り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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