...乾枯(ひか)らびた色艶のわるい指頭(ゆびさき)を Fig. 1 に近づけられて扨(さ)て仰有(おっしゃ)った...
海野十三 「キド効果」
......
江戸川乱歩 「黒手組」
...扨て實際事に當つて見ると春三郎はまだ全くのお坊ちやんで少しも役に立たぬのを見て失望した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...扨こそ初に神々の雲中を飛行し給ひけるは此大変ある事をしろしめして此地を逃去り給ひしなるべしといひ合て恐れ侍りぬと語りぬ...
太宰治 「津軽」
...扨あくる日は岡野の宿を経(へ)...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...扨、茲で私はその旅順時代を終らう...
中原中也 「一つの境涯」
...扨(さて)も敏(さとし)は如何(いか)に成(な)りけん...
樋口一葉 「曉月夜」
...扨婦人が夫に対して之を軽(かろ)しめ侮(あなど)る可らずとは至極の事にして婦人の守る可き所なれども...
福沢諭吉 「女大学評論」
...何は扨置(さてお)き中津に帰(かえっ)て一度母に逢(あ)うて別(わかれ)を告げて来ましょうと云(い)うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...扨(さて)行(いっ)て見た処が少しも分(わか)らず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...扨(さて)今度の旅行に就(つい)て申せば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何は扨(さて)置き早速(さっそく)朋友を連れて築地の料理茶屋に行(いっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...銀行に預けるは扨(さて)置き...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...扨(さて)々忠臣義士も当てにならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...扨(さて)はと心に悟(さと)る所あり...
福田英子 「母となる」
...一一扨(さて)も...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...故(ことさ)らに怒りの色を為し『扨こそ米俵は持ち上げしぞ...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...扨(さて)眼が覚めて気が付けば...
夢野久作 「白髪小僧」
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