...扨(さて)は此女房の美しいに思ひつきて...
芥川龍之介 「案頭の書」
...扨斯て愈公判開廷とならば...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...扨は豫(かね)てより人の噂に違はず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...扨も存知も寄らざる事を承り候もの哉(かな)...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...扨語感は、非常に大切だ...
中原中也 「芸術論覚え書」
...扨((さて))詩人奴(め)が云ふことに...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...扨も嫁入ざたの多事(おゝいこと)今宵本宅の嫁の妹折枝(をりえ)とて廿を一越た此間迄寄宿舍養(そだ)ち...
長谷川時雨 「うづみ火」
...扨其運動のやり方はと云へば架上に坐して人に推引させるのもありとは云ふものゝ...
原勝郎 「鞦韆考」
...扨て此日本海廻りにて北海道...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...扨て別便で小包を送つたから受取られたい...
原民喜 「書簡」
...扨 公儀にて無御構...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...何は扨置き目下の緊急事なりとて...
福沢諭吉 「新女大学」
...扨又時勢が移り變つて昨今世の中に排外主義が流行して居る今日...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...扨自分は如何なる人間なるやといふにおのれのことを判然といひがたけれども...
正岡子規 「読書弁」
...扨(さて)燕一羽を放つと同時に詛ひが其燕に移つて鳥と共に飛去しめよと祈るのだ...
南方熊楠 「詛言に就て」
...扨(さて)、小僧ますをとりて酒を入れ候に、酒は事(こと)もなく入り、遂(つい)に正味(しょうみ)一斗と相成(あいな)り候...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...」「扨おとらへよき物被下忝奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...扨(さ)て門を這入ってみると北風(ほくふう)枯梢(こしょう)を悲断(ひだん)して寒庭(かんてい)に抛(なげう)ち...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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