...この手扣(てびかえ)も今日まで保存されてある...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...翩翩は釵(かんざし)を扣(たた)いて歌った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「翩翩」
...白い「丸薬(ピル)」一つの気まぐれによって「灰色の石鹸」と「扣鈕(ぼたん)」がさまざまに動き...
谷譲次 「踊る地平線」
...私達は短衣(ヴェスト)の扣鈕(ボタン)を突つき合って...
谷譲次 「踊る地平線」
...金属性の扣鈕(ボタン)を二つ三つコップへ入れて振る...
谷譲次 「踊る地平線」
...扣鈕(ボタン)だけでは面白くないからと客に投げ銭を求める...
谷譲次 「踊る地平線」
...355ポセードーンはこれがため現(あらは)の救助さし扣(ひか)へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...平岡円四郎免官差扣え(一橋擁立の罪の嫌疑なり)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...行司の神戸は紙に書いたのを見て兩方に別れて扣へて居る劍士の姓名を呼び揚げる...
長塚節 「撃劍興行」
...さわいでさわいで騷ぎぬかうと思ひますとて手を扣(たゝ)いて朋輩を呼べば力ちやん大分おしめやかだねと三十女の厚化粧が來るに...
樋口一葉 「にごりえ」
...さわいでさわいで騷(さわ)ぎぬかうと思(おも)ひますとて手(て)を扣(たゝ)いて朋輩(ほうばい)を呼(よ)べば力(りき)ちやん大分(だいぶ)おしめやかだねと三十女(おんな)の厚化粧(あつげしよう)が來(く)るに...
樋口一葉 「にごりえ」
...さわいでさわいで騒ぎぬかうと思ひますとて手を扣(たた)いて朋輩を呼べば力ちやん大分おしめやかだねと三十女の厚化粧が来るに...
樋口一葉 「にごりえ」
...布を被せたる扣鈕が二列...
牧逸馬 「土から手が」
...この鐘を尾を以て扣(たた)きたりけるが...
南方熊楠 「十二支考」
...婦女はなるべく扣(ひか)え慎んだらしいとあって...
南方熊楠 「十二支考」
...然越三日過其間聞哭聲扣隣人曰...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...叩は扣なり...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...自笑十年行脚事(みずからわろうじゅうねんあんぎゃのこと)痩藤破笠扣禅扉(そうとうはりゅうぜんびをたたく)元来仏法無多子(がんらいぶっぽうたしなきなり)喫飯喫茶又著衣(きっぱんきっさまたちゃくい)これは愚堂和尚が自嘲の作という一偈(げ)であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索