...かの女の苦しい悲しい悶えを托するに足るやうな本尊もないではない...
田山花袋 「道綱の母」
...茶托(ちゃたく)や塗り盆などの漆黒な斑点が...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...笏と權威をクロニオーン君の手中に托しつゝ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自己を其人に托(たく)するのだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼れと自由黨との關係實際に消滅したりとは何人も認むる能はじ况んや彼の入閣は自由黨と伊藤内閣との結托に原づき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れが伊藤内閣と結托したるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...高島一派の現勢力は殆ど零位なり彼れ豈之れと結托するの愚を為さむや或は自由...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...君の托されて行った物集の御嬢さんは時々見える...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...二仮托(かたく)して可なりでげす...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...漸(ようや)く後(のち)の半生(はんせい)を家庭に托(たく)するを得たりしかど...
福田英子 「妾の半生涯」
...皆その脂臭を嗅いで覊絆(きはん)を托(たくえい)驚走す...
南方熊楠 「十二支考」
...万一母が懐妊中その生むべき子の魂が托り居る鳥を捕(と)り食わなんだら...
南方熊楠 「十二支考」
...優游翰墨托高踪...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼を托しているからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...一蓮托生(れんたくしょう)の道づれである...
吉川英治 「三国志」
...あしたの炎天の托鉢(たくはつ)を考えて...
吉川英治 「親鸞」
...一蓮托生(れんたくしょう)と...
吉川英治 「夏虫行燈」
...節をつけて――」五――父にあらざれば生れず母にあらざれば育せずここをもって気を父の胤(たね)に稟(う)け形を母の胎内(たいない)に托(たく)す誦(よ)み手は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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