...その当座は犬の事ばかりに屈托して...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...両眼からはふり落ちる涙に托(たく)して...
海野十三 「地球盗難」
...荷車に托した行李と蒲團とが已に運ばれて...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...牧師がウ※ルターを乗組員に托した...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...しかも仕事が非常に早く屈托もなく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...優等で卒業し後朝鮮李王家の嘱托を受けて渡鮮し...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...托鉢(たくはつ)に出るかれの背後(うしろ)にいつも大勢の信者が集つてついて来た...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...師匠に托(たく)してから...
徳田秋声 「仮装人物」
...宣教師と結托したミシン会社の辣腕(らつわん)に呆れる方が本当なのかも知れないが...
中島敦 「環礁」
...しかしそれに関らず私は何となく乾燥無味な数学に一生を托する気にもなれなかった...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...何やら屈托がおありと見えます――お顔の様子では...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...あるいは宗教の事に托して起したる戦争は...
ヒリモア R. J. Phillimore 柴田昌吉訳 「「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)」
...彼が鋸屋に書面を托したのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...さも/\無邪気な遊びに屈托してゐる態にして夜を更したがつたのであるが...
牧野信一 「熱海線私語」
...生命を托してゐるのである...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...鳥どもは多く巣をその梢に托していると見えて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...辞を左右に托(たく)して言はず...
柳田国男 「山の人生」
...ところが又その後(のち)になるとチョンガレの托鉢姿が...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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