...醉つて居ない阿武天風君が上つて來てくれたので後事を托し...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...かの女の苦しい悲しい悶えを托するに足るやうな本尊もないではない...
田山花袋 「道綱の母」
...奸商と結托して往々私利を謀るものと爲す...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...最近私どもが久松伯爵家から嘱托せられて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...なお万朝報も一週間一回の俳句欄の選者を托せらるる事になって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...或いは「順勢打」となり「盤山托」となる...
中里介山 「大菩薩峠」
...その保管を番頭に托し...
中里介山 「大菩薩峠」
...わがはかなき姿を托す...
夏目漱石 「草枕」
...そういえば何やら屈托があるらしく初秋のころになってから彼の顔色には余り生気がなくなって来たように思われました...
浜尾四郎 「死者の権利」
...二仮托(かたく)して可なりでげす...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...お蝶の家の門口には朝鮮信托会社小田原出張所などといふ札が掛つてゐた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...悉く現在の己れの心を仮托反映せしめて秘かにアポロの慈悲に縋りたい念願であつた...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...オランダイチゴの食う部分は花托だから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...托児所がなければ...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...もう托児所のことには署名がすんでいるのです...
宮本百合子 「「インガ」」
...及帰留托友人石子道...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私はF君をこの女の手に托したのである...
森鴎外 「二人の友」
...左大臣正二位菅原朝臣(すがわらのあそん)の霊魂に托して表せん...
吉川英治 「平の将門」
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