...七 文芸は文章に表現を托する芸術なり...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...何かに托(かこ)つけて邸へ出入りする当世風の若紳士...
内田魯庵 「犬物語」
...彼女は年を取った母を吾一に托するのが不安心だったから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...太子はこの日から三人の雑役に生命を托すことになったが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...相互信托株式会社も其一つである...
平出修 「瘢痕」
...なお言(ことば)を左右に托して来らず...
福田英子 「妾の半生涯」
...一蓮托生ですし……」男爵が言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ゆえにグミの実は花托と果実と種子とより成っているのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...軍閥・資本家の結托というと...
宮本百合子 「木の芽だち」
...その家事を托する人が必要になって...
矢田津世子 「女心拾遺」
...人類の起原をインセストに托するは自然であった上に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...お茶の卓で他の社員へ托した...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...つねに一種の冒險に身を托してゐるやうなものだ...
吉川英治 「折々の記」
...一蓮托生(れんたくしょう)の道づれである...
吉川英治 「三国志」
...三人(みたり)の可憐なる未開花がつぼみをかたく運命を托していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「托鉢(たくはつ)に参ってござる」こう彼がその面(おもて)のような静かなことばでいうと、「なに、托鉢に」と、年景の声は、よけいに荒々しく棘立(とげだ)って、「ば、ばかなっ...
吉川英治 「親鸞」
...あなた方に遺孤(いこ)を托したのも...
吉川英治 「平の将門」
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