...私(わたし)は托氏宗教小説を前に...
芥川龍之介 「点心」
...そして競馬のために人の注意がおろそかになった機会を見すまして、商人と結托して、事務所へ廻わすべき燕麦をどんどん商人に渡してしまった...
有島武郎 「カインの末裔」
...智惠子は清子に宛てた一封の手紙を托された...
石川啄木 「鳥影」
...郵便物を托送する...
種田山頭火 「其中日記」
...□托鉢して、そして仏弟子として修行しないならば、それは一種の詐偽取財だ...
種田山頭火 「其中日記」
...後園に栽培したる薬草を摘み久米氏に托して贈る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...すべてを男に托しきつた安心から...
中村地平 「悪夢」
...その時の私は屈托(くったく)がないというよりむしろ無聊(ぶりょう)に苦しんでいた...
夏目漱石 「こころ」
...夫婦(ふうふ)ともさう物(もの)に屈托(くつたく)する氣色(けしき)はなかつた...
夏目漱石 「門」
...女が子供に托して返した御墨付を受取った赤井左門...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身過ぎ世過ぎは托鉢(たくはつ)をして人樣の門に立つても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戸畑に対する責任は手形の振出人たる信托会社と裏書人たる松村個人とがある...
平出修 「瘢痕」
...やっとしたためて、メモを托し、次は何が起こるのかという表情でホールに戻った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...余も亦彼等の如く一切の生命を酒と竪琴楽に托して...
牧野信一 「歌へる日まで」
...二度とは対面したくなきものと呟きながら彼の腕に托し棄てた...
牧野信一 「凩日記」
...甘いにおいもしのび込む――「むむむ……」昼間は托鉢(たくはつ)のために...
吉川英治 「親鸞」
...その叔父たちが結托して横領しているという事実は...
吉川英治 「平の将門」
...「――その女房と云うのはどんな役目なの?」「――君に委任された僕のセンジュアス以外のものの委托品(いたくひん)あずかり所なのだ...
吉行エイスケ 「戦争のファンタジイ」
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