...下町の売店へ托しに行かれた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...それから信州の諏訪(すわ)へ出て平気で村から村を托鉢してまわった...
田中貢太郎 「轆轤首」
...托鉢なら托鉢のやうに正々堂々とやりたまへ...
種田山頭火 「行乞記」
...汝の家に托したり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...而も之れを托するに無意義なる禅家の装姿を以てするが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...山をおりて托鉢(たくはつ)する...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...彼等は母と結托して...
萩原朔太郎 「宿命」
...安心して此等の人々に托することが出來た...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...心のなかに何の屈托もなさそうな...
原民喜 「遥かな旅」
...病児をば人に托して直ちに旅館に至りしに...
福田英子 「妾の半生涯」
...屈辱なく死を托(たく)するに足る土地を定めることは...
本庄陸男 「石狩川」
...心に変な屈托がある為か...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...凡ゆる胸のうちのエピロオグを仮托して息詰つてゐるが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...『新俳句』は明治三十年三川(さんせん)の依托(いたく)により余の選抜したる者なるが明治三十一年一月余は同書に序して(略)元禄にもあらず天明にもあらず文化にもあらず固より天保(てんぽう)の俗調にもあらざる明治の特色は次第に現れ来るを見る(略)しかもこの特色は或る一部に起りて漸次(ぜんじ)に各地方に伝播(でんぱ)せんとする者この種の句を『新俳句』に求むるも多く得がたかるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...亀戸あたりの托児所の有様などいく分ひろがった社会的な場面をあやどりながら...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第四巻)」
...健全な品を新しく開托してゆかれることを熱望してゐる...
柳宗悦 「和紙十年」
...手荷物は赤帽に托したものらしい...
夢野久作 「人間レコード」
...そして彼らの詩画が、必然に、禅味をふくみ、禅語を仮托し、画禅一味を主題としたのもまた、いうまでもない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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