...生涯托氏(とし)を師と仰いだ...
芥川龍之介 「点心」
...自己の靈魂の訓練を長上に托する心持も――此等の崇高な...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...何れも特別委員會附托となり愈々當日の最大問題たる決議案の日程に入る時に午后三時前五分◎議長は先づ書記をして決議案を朗讀せしむれば拍手は先づ傍聽席の一隅より起り島田三郎氏は提出者の一人として急霰の如き拍手の裡に登壇し例の長廣舌を揮つて民黨聯合軍が勇敢なる進撃の第一聲を揚げ今日の問題は決して黨派の關係感情の問題に非ず...
石川啄木 「雲間寸觀」
...始終文章に屈托していた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...両眼からはふり落ちる涙に托(たく)して...
海野十三 「地球盗難」
...翼の重さを托(たく)し得る此の空気の抵抗が必要だということを識(し)らぬのです...
太宰治 「鬱屈禍」
...原上の戰事を他(ほか)の手に托せ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...明治の初年に久松家から当時の老人連に嘱托して旧藩代々の君侯はじめ臣下や人民の特種な事蹟を調べさせられたものが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一縷の生を托するものよ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...このフィルムを托した...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...いわゆる新官僚派と結托して国家新体制を具体化する法律を出そうとしたが...
久生十蘭 「ノア」
...」そんなことを凡そ屈托のない巻舌の英語で...
牧野信一 「熱海線私語」
...万一母が懐妊中その生むべき子の魂が托り居る鳥を捕(と)り食わなんだら...
南方熊楠 「十二支考」
...三田はいゝ心持に醉つた體を椅子に托して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...中国の帝国主義者たちを突ついたのはどの国だ? フランスと結托している反動的なポーランドがワルソーのソヴェト大使館爆破をやりかけたのは...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...優游翰墨托高踪...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...工人 Artisan の手に托していることを意味深く感ぜねばならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...正木先生から御委托を受けました私の...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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