...払暁に家を出発する...
...払暁の散歩はとても気持ちがいい...
...思わず払暁まで仕事に没頭してしまった...
...払暁に宇宙から地球を見る...
...払暁に車でドライブするのが好きだ...
...福島県岩瀬郡白江村の農、西脇荘八方では、昨年春いずこともなく突然、屋敷へバラバラと木の実の降ってきたのをはじめとして、払暁の四時五時、夜の六時ごろから十時ごろまでの間、毎朝毎夜こぶし大の石が降ったり、台所道具が自然と座敷へ転がり出したり、種々の怪異が打ち続いて、いかに研究しても到底、人為の所為とは思われぬで、たちまち界隈(かいわい)の評判となり、隣村からわざわざ見物に出かける者ある始末となったが、土地の故老の語るところによると、同村の山中にはその昔、年経し老猿がすんでおって、村内の農家に種々の悪戯をしたことがあって、その当時も最初はなにものの所業ともわからなかったが、そのうち老猿の姿を発見したものがあって、村民こぞって山狩りをして、ついにこの猿を射殺したことがあるというので、今度も猿の悪戯ではあるまいかと種々研究してみたが、いかに注意しても、怪異のあるときとその前後に、猿らしい姿さえ認め得たものもない...
井上円了 「おばけの正体」
...とうとう払暁(あけがた)まで掛って九匹を取上げたと...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...この払暁(ふつぎょう)...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...九月九日の払暁から...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「昨二十二日払暁...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それが昨日の払暁の午前六時頃のことだったらしいのだが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...翌日の払暁、一本松の葦のほとりに火の手があがった...
豊島与志雄 「ものの影」
...払暁(ふつぎょう)の荒涼たる微明のうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...八月十日払暁の閣議に於て...
蜷川新 「天皇」
...払暁に間もない三時頃であった...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...夜、又例の如く麻雀を始め、又々払暁となる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鑑子さんの旦那さまは一昨二十日払暁没しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かくて昭和二十三年元旦の払暁...
武者金吉 「地震なまず」
...其日はまだ払暁であつたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...払暁荷車(にぐるま)に乗りて鉄道をゆく...
森鴎外 「みちの記」
...これに反して鳥追いは十六日の払暁に...
柳田国男 「雪国の春」
...もうお互いの面には払暁(ふつぎょう)の薄明りが見られていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...払暁ニ大宮ヲ立タセラレ...
吉川英治 「新書太閤記」
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