...すなわち湯は打身切傷...
石川欣一 「山を思う」
...眼の下から鼻へかけて打身(うちみ)のために蒼くなり...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...わたしの方へ眼を上げました(片々は打身ではれあがっていました)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それから打身のために見る影もなくなった彼女の顔を眺めました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...煙波、渺々(びょうびょう)たる海の面、埋まったりや、数万艘、二引両、四目結、左巴(ひだりともえ)に、筋違い、打身に、切疵、肩の凝り、これなん、逆賊尊氏の兵船...
直木三十五 「南国太平記」
...それより時候の変目(かわりめ)ごとに打身に相悩み候やうに相なり...
永井荷風 「榎物語」
...先年大木より滑り落ち候時の打身(うちみ)その年の秋より俄(にわか)に烈(はげ)しく相なり候上...
永井荷風 「榎物語」
...腰や手足の打身(うちみ)はまだ直らず...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...打身(うちみ)は打身のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...打身の煉膏藥(ねりかうやく)の匂ひが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あぶないところであった」「よかりましょうか?」「打身をしとらぬから...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...日が立ってから打身(うちみ)の痛み出すことがある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...今でもそのときの打身のあとが痛むことがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...門七は打身に酒は悪いと止めたが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...月江の打身が容易に癒(い)えないので...
吉川英治 「江戸三国志」
...谷間へ落ちた時のかすり傷や打身も...
吉川英治 「江戸三国志」
...……そう」すうと、血が引いてゆく彼女のおもてに、左の瞼へかけての、打身の痣だけが、紫陽花(あじさい)いろに濃く残った...
吉川英治 「私本太平記」
...ゆうべの打身(うちみ)を痛がって呻(うめ)いてばかりいるし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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