...打見(うちみ)る所(ところ)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...打見には誰にも学生と思へない...
石川啄木 「鳥影」
...打見には十八位にしか見えなかつた...
石川啄木 「病院の窓」
...お定は打見には一歳(ひとつ)も二歳(ふたつ)も若く見える方で...
石川啄木 「天鵞絨」
...身体(からだ)を悶(もだ)えて泣き悲しむを寛々(ゆるゆる)と打見遣り...
泉鏡花 「活人形」
...打見たところ色が雜つて...
泉鏡花 「お花見雜感」
...(一同打見る...
泉鏡花 「海神別荘」
...何者ならんと打見やれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...打見たよりも山は高く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...打見たところは高い柵であったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...その仮面は、ありふれた里神楽の仮面もあれば、極めて古雅なる伎楽(ぎがく)の面(めん)に類したのもあるが、打見たところ、篝の周囲に集まるほどのものが、一人として素顔(すがお)を現わしたのはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...水縁に臨む)唱出俳壇新韵鐸(俳壇に唱へ出す新韵(しんゐん)の鐸(たく))声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り)身在閑中不識閑(身は閑中に在つて閑を識らず)朝躋鶴巓夕雲開(朝(あした)に鶴巓(かくてん)を躋(こ)え夕(ゆふべ)に雲開く)瓠壺之腹縦摸筆(瓠壺(ここ)の腹に縦(ほしいまま)に筆を摸(さぐ)り)収拾五十四郡山(収拾す五十四郡の山)打見たところでは一律のようになっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...打見(うちみ)たところ...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...閨(ねや)の戸おして大空を打見(うちみ)あぐるに...
樋口一葉 「すゞろごと」
...打見るところは、僅に四十歳を踰(こ)えたかとおもはれる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...賑はしきさま打見るほどに...
森鴎外 「うたかたの記」
...押してご面会をねがったわけだが――こう打見るところ...
吉川英治 「三国志」
...峠に立って打見やれば...
吉川英治 「新・水滸伝」
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