...打見(うちみ)る所(ところ)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...打見(うちみ)には二十七八に見える老(ふ)けた所があるけれど...
石川啄木 「病院の窓」
...打見には十八位にしか見えなかつた...
石川啄木 「病院の窓」
...打見には一歳(ひとつ)も二歳(ふたつ)も若く見える方で...
石川啄木 「天鵞絨」
...手燭(てしょく)を翳(かざ)して打見遣(や)り...
泉鏡花 「活人形」
...身体(からだ)を悶(もだ)えて泣き悲しむを寛々(ゆるゆる)と打見遣り...
泉鏡花 「活人形」
...湖水の水は手にすくってみると玉のごとく透明であるが、打見た色は黒い...
伊藤左千夫 「河口湖」
...小松殿は打見やりて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...自分は眼を放つてじつと其方(そなた)を打見やつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...打見たところは高い柵であったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...その仮面は、ありふれた里神楽の仮面もあれば、極めて古雅なる伎楽(ぎがく)の面(めん)に類したのもあるが、打見たところ、篝の周囲に集まるほどのものが、一人として素顔(すがお)を現わしたのはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...打見るところ、何か、出張の目的あって、自分よりも以前にこの家に逗留(とうりゅう)しつつ、その所用を果しつつあるのだな...
中里介山 「大菩薩峠」
...水縁に臨む)唱出俳壇新韵鐸(俳壇に唱へ出す新韵(しんゐん)の鐸(たく))声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り)身在閑中不識閑(身は閑中に在つて閑を識らず)朝躋鶴巓夕雲開(朝(あした)に鶴巓(かくてん)を躋(こ)え夕(ゆふべ)に雲開く)瓠壺之腹縦摸筆(瓠壺(ここ)の腹に縦(ほしいまま)に筆を摸(さぐ)り)収拾五十四郡山(収拾す五十四郡の山)打見たところでは一律のようになっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
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中原中也 「在りし日の歌」
...大川の流れを凉しい心持で打見やるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そしてすつくと立上つて静かに僕の顔を打見守つた...
村山槐多 「殺人行者」
...打見(うちみ)には二十四...
森鴎外 「渋江抽斎」
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