...假令ポーロやトルストイのやうな單に「許さる可きもの」としての結婚觀が此の如き浪漫的戀愛の夢想を打破するに足らずとするも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...そして一方に処女を失ふと云ふことについても前に述べたやうな単純な誤まつた考へを打破することは必要である...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...故に自己の都合よき様に犠牲の問題を決定するの個人は社会に於て無価値なるものであるといふ極めて不合理なる説を打破することが出来る...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...この真怪は偽怪を打破するにあらざれば...
井上円了 「おばけの正体」
...つまりこうして高等教育の関門を打破する意味と思われる...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...これを打破するには明治の子規一門の写生主義による自然への復帰が必要であった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...又は特に生産力の桎梏としての形式を打破することが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...生産力の桎梏形式を打破するにしても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あらゆる他のイズムを打破する必要を感ずるものと見えて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...旧来の陋習(ろうしゅう)を打破するに更に躊躇しなかった...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...あらゆることがただ古い制度を打破するための口実に役立つのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...時空体系部分のいずれかを打破するに適するというより...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...大衆文学性を打破するための本当の知識などは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...物事はまず第一に行為によって打破することを務めとしなければならないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...習慣を打破するところに意義を認めたようである...
山本周五郎 「竹柏記」
...忠清の胸三寸を打破するという以外に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...先ずそれを打破する必要があったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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頭の先から足の先まで 虫の知らせ イロハのイ
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