...假令ポーロやトルストイのやうな單に「許さる可きもの」としての結婚觀が此の如き浪漫的戀愛の夢想を打破するに足らずとするも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そして一方に処女を失ふと云ふことについても前に述べたやうな単純な誤まつた考へを打破することは必要である...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...故に自己の都合よき様に犠牲の問題を決定するの個人は社会に於て無価値なるものであるといふ極めて不合理なる説を打破することが出来る...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...この真怪は偽怪を打破するにあらざれば...
井上円了 「おばけの正体」
...いかに後天的な抑制を打破するかという問題なのだ...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...それを打破するためには...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...局面を打破するの一事に集注し来れり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...打破することが有益であることもある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうしてすべての他の墻壁(しょうへき)を打破する者でありますから...
夏目漱石 「道楽と職業」
...あらゆることがただ古い制度を打破するための口実に役立つのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...時に自ら持ち出した反対論を打破することが出来ず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼れの平等主義に対する人口原理による反対論を打破すると自称する章の中に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この反対論を打破する傾向が多少なりともある唯一の議論は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...物事はまず第一に行為によって打破することを務めとしなければならないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...右の兵農一致の旧習慣を打破するにあらざれば...
柳田国男 「家の話」
...習慣を打破するところに意義を認めたようである...
山本周五郎 「竹柏記」
...忠清の胸三寸を打破するという以外に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...有害なる迷信を打破するといった性質のものにしてもだ――)を含まなければならんし...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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