...彼女はプロジェクトを打切った...
...よく五年で捜索打切を声明したものではある...
海野十三 「くろがね天狗」
...一先ず訊問を打切り...
海野十三 「白蛇の死」
...北川刑事の探偵談はこれで打切り...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...僕達の交渉はこの邊で打切らうぢやないか...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...弁信は例の通り泣きそうな面(かお)をして、「私は本所の法恩寺の長屋におりまする弁信と申して、こうして毎夜毎夜琵琶を弾いて市中を歩いている者でございます、琵琶は平家の真似事を致すんでございます、生れは房州の者でございまして、ついこのごろ、江戸へ出て参ったんでございますから、地理も不案内でございまして……」「よろしい」なお弁信が何事か言おうとするのを、役人は打切って、米友の方に向い、「友造とやら、もう一度、お前がこの死人を見つけ出した顛末(てんまつ)を述べてくれ」「それは、前に申し上げた通りなんだ、人殺し――という声が聞えたから、それで飛んで来て見ると、この通りなんだ、そのほかには何もいっこう知らねえ」「それで、その人殺しという声のした時に、怪しい者の逃げて行く影をみとめたということもないのか」「真闇(まっくら)で、人の影なんぞはちっとも見えなかった」米友が頭を左右に振って、肯(がえん)ぜぬ形をした時に、またしても盲法師の弁信が後ろから、抜からぬ面で口を出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
......
仁科芳雄 「國際學術會議への旅」
...お神さん」平次はさう言つてこの調べを打切りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...株賣買のことはこれで打切るやうにとのお言葉で御座いました」藤井重之進が此處へ來たわけが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆打切らなかったと見えて...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...これで当分打切りと思へば熱が出て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その事ばかり仰ゃるのでしょうね」と私はもうそれを打切らせようとして...
堀辰雄 「ほととぎす」
...彼は慌てゝその話を打切らうとすると...
牧野信一 「眠い一日」
...余り長くなるのでまずこれぐらいで打切りましょう...
牧野富太郎 「植物記」
...言い漏したが前の日本植物志図篇の書はその後どうなっタ? それは私の環境が変ったのでアレはまずその第十一集で打切り(十二集分の図は出来ていたけれど)後に当時の浜尾総長の意を体して大学で私が大日本植物志の大著に従事していたが...
牧野富太郎 「植物記」
...言い漏したが前の『日本植物志図篇』の書はその後どうなっタ? それは私の環境が変わったのでアレはまずその第十一集で打切り(十二集分の図は出来ていたけれど)...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そうして彼(か)の学術研究……断頭刃(ギロチン)磨(と)ぎを断然打切るべく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...巫女(みこ)たちの笛の指南は打切りにしてもらいたい――つまり子等之館を出てくれまいかという相談であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...綺麗で若いよ」そのくらいでこの話題が打切れればよかったのに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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