...彼女はプロジェクトを打切った...
...「ドウゾ復(ま)たお閑(ひま)の時御ユックリとお遊びにいらしって下さい」と後日の再訪を求めて打切られるから...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...腹案の半ばにも達しないで中途から尻切(しりきり)とんぼに打切られておる...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...急用だといって講義を打切った...
海野十三 「キド効果」
...いくら山下局長が今後に於ける整理の打切りを声明しても...
戸坂潤 「社会時評」
...弁信は例の通り泣きそうな面(かお)をして、「私は本所の法恩寺の長屋におりまする弁信と申して、こうして毎夜毎夜琵琶を弾いて市中を歩いている者でございます、琵琶は平家の真似事を致すんでございます、生れは房州の者でございまして、ついこのごろ、江戸へ出て参ったんでございますから、地理も不案内でございまして……」「よろしい」なお弁信が何事か言おうとするのを、役人は打切って、米友の方に向い、「友造とやら、もう一度、お前がこの死人を見つけ出した顛末(てんまつ)を述べてくれ」「それは、前に申し上げた通りなんだ、人殺し――という声が聞えたから、それで飛んで来て見ると、この通りなんだ、そのほかには何もいっこう知らねえ」「それで、その人殺しという声のした時に、怪しい者の逃げて行く影をみとめたということもないのか」「真闇(まっくら)で、人の影なんぞはちっとも見えなかった」米友が頭を左右に振って、肯(がえん)ぜぬ形をした時に、またしても盲法師の弁信が後ろから、抜からぬ面で口を出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいかげんで探索を打切って...
中里介山 「大菩薩峠」
...これで胡軍は追撃を打切るはずである...
中島敦 「李陵」
...骨董屋に最後通牒を叩き付けて談判を打切り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...株賣買のことはこれで打切るやうにとのお言葉で御座いました」藤井重之進が此處へ來たわけが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大河内家の株を買ふ話はそれつきり打切られると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何時までも放って置いちゃ仏様に悪かろう」平次は話を一応打切って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...が、日のべなし、今日で打切り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...テレて片掌で額を拭き)ハッハハハ……(先刻からの会話から醸された気分を打切るように笑う)ハハ...
三好十郎 「おりき」
...口論の方は始つた時と同じく突然に打切つて左手へ走り出す...
三好十郎 「妻恋行」
...それを打切らなければならない礼儀を知つてゐる...
三好達治 「測量船」
...三〇 これは日本文化史の未解決の問題なることここで打切ってはもちろんこの研究は不完全なものである...
柳田国男 「山の人生」
...それでも折角の先生の苦心がこれで打切りになるのか……親父(おやじ)の一代もコレ切りになるのか……といったような事を色々考えているうちに胸が一パイになってしまった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...やがて一おう軍議を打切った...
吉川英治 「私本太平記」
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