...彼女はプロジェクトを打切った...
...腹案の半ばにも達しないで中途から尻切(しりきり)とんぼに打切られておる...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...急用だといって講義を打切った...
海野十三 「キド効果」
...それでは捜索打切……」「そうじゃ...
海野十三 「くろがね天狗」
...昼間興行で打切りというすこぶる能率のわるいやり方で...
海野十三 「爆薬の花籠」
...それをあるところで打切って...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...詮議は打切にした...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...歴史といふものを日本の歴史だけで打切つてしまつて...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其二)」
...弁信は例の通り泣きそうな面(かお)をして、「私は本所の法恩寺の長屋におりまする弁信と申して、こうして毎夜毎夜琵琶を弾いて市中を歩いている者でございます、琵琶は平家の真似事を致すんでございます、生れは房州の者でございまして、ついこのごろ、江戸へ出て参ったんでございますから、地理も不案内でございまして……」「よろしい」なお弁信が何事か言おうとするのを、役人は打切って、米友の方に向い、「友造とやら、もう一度、お前がこの死人を見つけ出した顛末(てんまつ)を述べてくれ」「それは、前に申し上げた通りなんだ、人殺し――という声が聞えたから、それで飛んで来て見ると、この通りなんだ、そのほかには何もいっこう知らねえ」「それで、その人殺しという声のした時に、怪しい者の逃げて行く影をみとめたということもないのか」「真闇(まっくら)で、人の影なんぞはちっとも見えなかった」米友が頭を左右に振って、肯(がえん)ぜぬ形をした時に、またしても盲法師の弁信が後ろから、抜からぬ面で口を出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この辺で打切っちまおうよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのくらいで打切って...
中里介山 「大菩薩峠」
...これで胡軍は追撃を打切るはずである...
中島敦 「李陵」
...三時間ばかりして業を打切る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一應打切ることにいたしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新聞は「自殺」と報道して打切りにしてしまったが...
久生十蘭 「悪の花束」
...が、日のべなし、今日で打切り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その瞬間にそれは打切られなければならぬ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...さもなければこれで打切るとしよう...
山本周五郎 「花も刀も」
...もう密盟の話のほうは打切りだと...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??