...彼女はプロジェクトを打切った...
...三太郎の日記を永久に打切りにするために...
阿部次郎 「合本三太郎の日記 序」
...一度冠(かんむり)を曲げたら容易に直す人でないのを知ってるからその咄はそれ切り打切(うちきり)とした...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...腹案の半ばにも達しないで中途から尻切(しりきり)とんぼに打切られておる...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...此打切は川口を一番(ばん)として水上(みなかみ)へ十五番まであり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...この場の会見と会話とを打切りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これで完全に打切(うちき)られたわけではありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...すると小さな眼をした男は議論をこの辺で打切る積りで...
原民喜 「霧」
...この辺で一応捜査を打切るほかはなかろうといっているとき...
久生十蘭 「悪の花束」
...藤屋氏は近々永年の「城住ゐ」を打切つて新生活(何んなかたちのものかをおそらく私には想像も及ばない)に入るといふことを聞いたので...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...余り長くなるのでまずこれぐらいで打切りましょう...
牧野富太郎 「植物記」
...「最悪の場合には急いで浪費を打切って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三〇 これは日本文化史の未解決の問題なることここで打切ってはもちろんこの研究は不完全なものである...
柳田国男 「山の人生」
...そんな馬鹿げた妄想の全部を打切るべく頭を強く左右に振った...
夢野久作 「斜坑」
...今度は忽ち打切ったようにピッタリと静まり返った...
夢野久作 「斜坑」
...それでも折角の先生の苦心がこれで打切りになるのか……親父(おやじ)の一代もコレ切りになるのか……といったような事を色々考えているうちに胸が一パイになってしまった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...もう密盟の話のほうは打切りだと...
吉川英治 「私本太平記」
...打切棒(ぶっきらぼう)に...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...秀吉の手中において一世紀来の下剋上の趨勢が突然打切られようとしていたことをわれわれは見のがしてはならない...
和辻哲郎 「鎖国」
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