...試合終盤での彼の代打出場は救援役となった...
...打出(うちで)の太刀を佩(は)いた「鬚黒く鬢(びん)ぐきよき」男である...
芥川龍之介 「芋粥」
...打出(うちだ)しの太刀(たち)を佩(は)いて居りました...
芥川龍之介 「藪の中」
...また打出の小槌なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
......
石川啄木 「一握の砂」
...打出(うちい)でて見(み)れば眞白(ましろ)にぞ...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...頭(こうべ)を覗(ねら)って打出す短銃(ピストル)...
泉鏡花 「活人形」
...火口(かこう)から打出(うちだ)されてから山麓(さんろく)或(あるひ)は海面(かいめん)に到達(とうたつ)して靜止(せいし)するまでの平均(へいきん)の速(はや)さは...
今村明恒 「火山の話」
...一句半句を打出したい...
種田山頭火 「其中日記」
...京の姫達でさうした好運に附かれたのは御身ばかり……』かう言ふ風に呉葉はその感情をそこに露骨に打出すやうにして言つた...
田山花袋 「道綱の母」
...そして遠くの方でごい鷺が小児の打出す豆太鼓のように...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...『梅津長者物語』にも大黒天が打出(うちで)の小槌で賊を打ち懲らす話がある...
南方熊楠 「十二支考」
...打出(うちで)の浜を来るころに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...打出(うちで)の小槌(こづち)...
柳宗悦 「蓑のこと」
...遠慮なく女の心持を真実に打出すのが最上の法かと存じます...
与謝野晶子 「産屋物語」
...官庫は彼女の打出(うちで)の小槌(こづち)であり...
吉川英治 「江戸三国志」
...――打出ヶ浜から御影(みかげ)へかけての大事な一戦の日に――理由なく後陣(ごじん)へさげられ...
吉川英治 「私本太平記」
...誰もいない打出ヶ浜……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...打出ヶ浜で、この人に恋することがなかったら、今の苦悩がない代りに、もう抜くことのできない悪事の沼に辷(すべ)りこんで、女掏摸(すり)の兇状持(きょうじょうもち)を、一生、肩に背負って、十手の先を逃げ歩いていたかもしれない、と思うことはいくたびであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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