...打ち解ける気になれないのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そう一遍に打ち解けると云うところまでは行かなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妙子も素直に打ち解けることが出来...
谷崎潤一郎 「細雪」
...………その女房に媒(なかだち)を頼みまして、一度か二度はそう云うこともございましたか知れませんが、格別打ち解ける、と云うところまでは参りませなんだ」「ま、そんなことはどうでもよろしい...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...皮肉にも別れ話の段になってようよう互にこだわりがなく打ち解けることが出来たのである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...初対面からこんなに打ち解けることが出来るのも層雲のおかげだ...
種田山頭火 「行乞記」
...一人でも他人が側に居ると愛嬌のある彼は元氣よく笑ふのであるが僕と二人の時は打ち解けることもないといふ姿であつた...
長塚節 「開業醫」
...彼は何時も餘り打ち解けることはなかつたのであるが拒絶したといふ時には屹度手柄さうに僕へ語るのであつた...
長塚節 「開業醫」
...はゝあさうかと急に打ち解けることに成つた...
長塚節 「記憶のまゝ」
...眞に氣心まで打ち解ける機會がなかつた...
萩原朔太郎 「追憶」
...心の中まで打ち解けることはないのだから...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...こんなふうに恋人の心は容易に打ち解けるとは見えないし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一層打ち解けるやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...小次郎の実力は、たった今、河原で見ているので、打ち解けると、お稚児(ちご)も菰(こも)も、無条件に尊敬をはらった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……しかし何だか打ち解けるのを妨(さまた)げるものがあるような気がして...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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