...その選手は貧相なプレーを繰り返した...
...彼は貧相な外見だが、とても優しい人だ...
...このお店のラーメンは具が貧相で、物足りない...
...彼女は貧相な家庭環境から這い上がって成功した...
...あの建物は貧相な材料で作られているので、耐久性に限界がある...
...」私の貧相な名前や肩書は...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...色の淺黒い貧相な一人の藝妓が...
石川啄木 「菊池君」
...書記はあなたの時と同じあの貧相な人でした...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...といっても最初の奴に劣らずみっともなくもあれば貧相でもある大砲が曳かれてゆく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...それからあの耳が削いだような貧相な厭な耳だ」私も柳沢に和してお宮を貶(けな)した...
近松秋江 「うつり香」
...頭髮(け)のモヂヤ/\した貧相な此(こゝ)の親方に...
徳田秋聲 「絶望」
...中流社会の生活伝統といったものが、黴もはやさず、花も咲かせず、しっとりと落付いている恰好で、万事万端につけて、貧相な点もなく、贅沢な点もなく、野心もなく、失意もなく、まさに中庸を得ているというわけなのである...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...池田というのは五十年配の歯の出た貧相(ひんそう)な男で...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...どうかしてその尖(とんが)った貧相なものにしてしまいたがる……一方はまた...
中里介山 「大菩薩峠」
...大きな子供ぐらいにしか見えない貧相な沙弥の顔を見ながら...
久生十蘭 「新西遊記」
...貧相な上眼づかいでジロジロとながめていたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...眼も鼻も寧ろ小憎らしい程殺風景で見るからに貧相だつた...
牧野信一 「街角」
...長靴履きの小さな貧相な老人の顔と正面衝突してしまった...
正岡容 「寄席」
...その本を一人の貧相な人間が見張っているが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...うっとうしい階段を昇って、貧相な、なんの飾りもない自分の部屋に入る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...貧相な店に置かれるような安物だから...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...彼が貧相でみばえのしない男ぶりなのに反して...
山本周五郎 「青べか物語」
...戦(いくさ)があっても貧相でなく...
吉川英治 「神州天馬侠」
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