...人々はわが詞の多かりしを、才豐なりと稱へ、わが臆せざるを、心敏(さと)しと譽めたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...‥‥数週間足らずの間に私は彼が全く人並みはずれた才能をもつ学生であるのを認めるようになった...
石原純 「ロード・ラザフォード」
...重藏や、學あり、才あり...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...與太郎とお才(さい)は...
竹久夢二 「たどんの與太さん」
...人を率ゐるの権威と才能とをかれは十分に持つて居た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...多少違つた才能を要するといふやうなところがある...
田山録弥 「小説新論」
...その愛情はひたすら、天才を飼い馴(な)らし、平らにし、枝を切り、削り、香りをつけて、ついには天才を、自分の感受性や小さな虚栄心や平凡さと同程度のものとなし、自分たちの社会の平凡さと同種のものとなしてしまうのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その偉大なる才能に足るだけの舞台がなかったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女の才気の外に...
中島敦 「環礁」
...彼女の才氣の外に...
中島敦 「環礁」
...いくら能才でも天才でも...
夏目漱石 「虞美人草」
...天下無双の天才人や英雄人の相であり幸運第一の出世人となるのださうだが...
萩原朔太郎 「名前の話」
...坂田の弱点を発見するんです……)才女だけのことはあって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その写本を以(もっ)て毎月六才位(ぐらい)会読をするのであるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...才次は平生(ふだん)胸の中にもだ/″\してゐる不滿な思ひを兄にこそ洩らし榮えがするやうに感じて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...あらゆる偉大な才能に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...農村全体としての文化の水準などはあるがままの上に農魂商才で行こうとするところに特色をもっている...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...それから天才と狂人、幽霊現象、千里眼、予言者なぞいう高等数学的な心理の分解現象の実例を、詳細に亙(わた)って数理的に説明して在ったが、その中でも特別に彼がタタキ付けられた一節は、普通人と、天才と、狂人の心理分解の状態を、それぞれ数理的に比較研究する前提として掲げてある、次のような解説であった...
夢野久作 「木魂」
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