...姉の不二子(ふじこ)さんは今年二十二歳、仲々の才媛で、内地(ないち)の女学校を卒業した上、外交官の伯父さんの監督で、二年程欧洲へ勉強に行っていたこともある位、類なき美貌の上にこの閲歴(えつれき)だから、所謂(いわゆる)社交界の花とうたわれているのだが、その不二子さんが、執事の言葉を借りると、実に言語道断の所業を始めたのである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...自由天才流書道教授とペンで小汚く書き添えられていた...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...伯は天才の詩人に見るが如き鋭敏特絶なる直覺力を有し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...天才らはおのれの観念を神に訴える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天才的な専制君主の下(もと)にあっても...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...識ニ富ミテ才ニ拙キ者アリ...
西周 「人智論」
...薄幸(はっこう)な天才シューベルトに辛かりしことをひしひしと後悔した...
野村胡堂 「楽聖物語」
...手代の才六という三十男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰の質問に対しても驚くべき才智の閃きを示して即答できるのであつた...
原民喜 「氷花」
...自己の愚と劣とを臆面もなくさらけ出して天才を批判したその勇気には実際感心させられた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...兎に角才能のある方がそれを捨てるといふのは惜しい事ですから...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...理由は園部の才能のためですわ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...――不才、無学な身にはございますが、無刑録(むけいろく)なる書物のうちにも、荀卿(じゅんけい)の語(ことば)として、凡(オヨ)ソ天下ノ事、我ガ心ニ具(ソナ)フル性命ノ理ニ明カナラズシテ、断制、裁割(サイクワツ)スベキイハレ無シ...
吉川英治 「大岡越前」
...義貞の如才のなさは...
吉川英治 「私本太平記」
...亀一の柔順な天性や好学な才を...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀才にせよ――」「まして...
吉川英治 「親鸞」
...すなわちその荷抜屋(ぬきや)の才取(さいとり)なのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――そうして国家が精神的才能の活用法に十分心を用うれば...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??