...かの女が經濟向に一種の才を持つてゐるのは唯一の取り柄だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...果して学問の造詣深きのみならず経綸(けいりん)の才があって...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...はじめは貴様のような青二才がいくら地団駄をふんで見たところが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...才能がないのでしょう...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...たゞの秀才ではなかつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...大岡氏は巧慧機敏の才子にして善く謀り善く働くと稱せらる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼はこんどは軽薄才士や流行児などの旧敵によって保護された...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大阪人は、二輪加(にわか)、万歳、喜劇などを、随分生んでいるが、滑稽の才能は、確に、江戸の洒落(しゃれ)よりも、優れているとおもう...
直木三十五 「大阪を歩く」
...こうした世才(せさい)に長(た)けた子分も必要だったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そつくりそのまゝの心持だつたと――後でお才が言ひます」「――」斯う言つた女の氣持は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ナポレオン帝政下の天才について...
林芙美子 「新版 放浪記」
...警視庁の秀才が寄ってたかって充分な整備してしまった現場から...
久生十蘭 「魔都」
...数ある才能の中で最適なのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...君の諷刺的才能の素晴らしい材料になったのだがなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...さて『和漢三才図会』の著者が...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし十三郎は才子である代りに...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...帝も宰相もその才を愛しながら...
森鴎外 「魚玄機」
...天下は光秀自身の肚(はら)以上、彼の一挙を計画的なものにも観(み)ているし、彼の才腕、彼の智嚢(ちのう)を大きく買っている...
吉川英治 「新書太閤記」
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