...手飼いの猿(さる)の吉兵衛の背を撫(な)でながら...
太宰治 「新釈諸国噺」
...山畑の隅々までも手飼いの蚕のために桑を植えてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...一羽の鳥とはいえ禽類の王者の子を手飼いにしようとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...元の伊東が手飼いの馬丁(べっとう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...「殺されたのか死んだのかわかりませんが、二日前の朝、手飼いの牝犬が、お勝手口でコロリと死んでいたそうですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お上がかねてお手飼いなされ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...手飼いの鶏の強き自慢を争うた後...
南方熊楠 「十二支考」
...水のように湧(わ)き出して私は物の哀れを知り初めるという少年のころに手飼いの金糸雀(かなりや)の籠(かご)の戸をあけて折からの秋の底までも藍(あい)を湛(たた)えた青空に二羽の小鳥を放してやったことがある...
水上滝太郎 「山の手の子」
...手飼いの兵千五百を率い...
吉川英治 「三国志」
...手飼いの武者数百人をつれて...
吉川英治 「三国志」
...呂布が手飼いの兵およそ...
吉川英治 「三国志」
...下(かひ)このかた随身している手飼いの従者二十人ばかりを集めて...
吉川英治 「三国志」
...手飼いの郎党から召使いの奴(やつこ)までを加えると四百余人はいる...
吉川英治 「三国志」
...手飼いの郎党小者ばかり二百余人の小勢で...
吉川英治 「私本太平記」
...お手飼いの青面獣(せいめんじゅう)楊志(ようし)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いっそ手飼いの鷹とでもいいたいほどの英姿を...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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