...それを紙の上へ押しつけながら轉がす方が手際よく行くかも知れぬ...
會津八一 「拓本の話」
...手際よくその中にさしてある...
芥川龍之介 「葱」
...手際よく髪を結(ゆ)い始めた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...手際よく鰒を割いてゐた...
種田山頭火 「行乞記」
...杯洗(はいせん)でコップを手際よく滌(すす)いだりした...
徳田秋声 「黴」
...かねて内々目をかけていた若い娘を推薦して置いて――事実上の円満離縁をテキパキと手際よくかたづけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この醜態から手際よく免れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなり手際よく敷いた石畳の上には...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...これだけに手際よく誘拐(かどわか)されては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手際よく庭の裝飾に利用する...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...そして彼は非常に手際よく作業して仕事を済ませた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...手際よく電文を見て再び封をして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...手際よく瓶の口を取り...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...それは南瓜の小さいのを択(え)って青い皮をグルリと薄く剥いて頭の処を手際よく皮だけ円(まる)く切って中をくり抜いておいて別に牛肉でも鳥肉でも魚肉でも肉挽器械(にくひききかい)で挽いたものかあるいは叩(たた)いて摺(す)ったものへ塩胡椒で味をつけて...
村井弦斎 「食道楽」
...死(くた)ばるんなら手際よくクタバレ」といった調子である...
夢野久作 「難船小僧」
...その模様も一つ一つ織り目が合わせてありますために織り出したもののように手際よく見えるのでした...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...或(ある)人は手際よく積まれた手足の骨を見て日本の薪(まき)屋の前を通る様だと云つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...監督を中心に群がっている人たちの真中へ手際よく投げ下(おろ)した...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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