...手際よくその中にさしてある...
芥川龍之介 「葱」
...柱の底部に当って溝は手際よく切られ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...先頭が手際よく下りてぴたりと止ると次が下る...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...手際よく例をひくと...
薄田泣菫 「茶話」
...面倒至極な事務をあんなに手際よく取り捌いて下さった酒壺洞兄に心からの謝意を表することを忘れてはならない...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...しかし汝は我輩が今から汝を殺すように手際よくは父を殺さなかった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...ホームズの捜査があまりに手際よく...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...たいそう手際よくできている...
中勘助 「小品四つ」
...「宇津木さん」手際よく繃帯を巻きながら女は...
中里介山 「大菩薩峠」
...かねて内々目をかけていた若い娘を推薦して置いて――事実上の円満離縁をテキパキと手際よくかたづけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...これだけに手際よく誘拐(かどわか)されては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手際よく外に移すか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金色の髪を小柄(こがら)な頭に大変手際よく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...可愛いメアリゴウルドが手際よく...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...手際よく瓶の口を取り...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...それは南瓜の小さいのを択(え)って青い皮をグルリと薄く剥いて頭の処を手際よく皮だけ円(まる)く切って中をくり抜いておいて別に牛肉でも鳥肉でも魚肉でも肉挽器械(にくひききかい)で挽いたものかあるいは叩(たた)いて摺(す)ったものへ塩胡椒で味をつけて...
村井弦斎 「食道楽」
...其れは髪の毛が一本でも散(ちら)ばつて居ないのを礼(らい)とする此処(ここ)では自分で手際よく髪を持ち扱ひ難(にく)いからである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「覚之丞」「はっ……」「もし、夜の明けるまでに、手際よく、下手人のかたのつかなんだときは、詮議の手は退(ひ)いたがよい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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