...自分に最も手近な家から探ぐって行かなければならない...
岩野泡鳴 「耽溺」
...手近な例をあげるなら...
薄田泣菫 「茶話」
...手近な処から一つの催しを始めようではないか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...とりあえず手近な翻訳から始めて...
辻潤 「ふもれすく」
...それで私は有り合せの手近な材料から知り得られるだけの事をここに書き並べて...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...そう思って私は試みに手近な書物のさし絵を片はしから点検して行った...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...手近な例を取ってみても...
寺田寅彦 「科学と文学」
...この目で手近な平凡なものをのぞいて見ると自分のいる周囲の世界が急に全然別物のように見えて来る...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...そこに到達する前にまずわれわれは手近なとんぼの習性の研究から完了してかからなければならないではないか...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...手近な静物や庭の風景とやっているうちに...
寺田寅彦 「自画像」
... 220われを促し手近なる敵のトロイア陣中に行かしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...もっと手近なところでは...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...まず一番手近なところはそんなものだ」「そのうちで一番臭いのは?」「松蔵かも知れないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...居どころがわかったって電話なんかかけられるような手近なところじゃない...
久生十蘭 「だいこん」
...手近な用を達(た)すのは...
森鴎外 「大塩平八郎」
...手近な百姓牢に預けて置いたのだから...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼は手近な岩石をあらかた投げ尽した...
吉川英治 「三国志」
...手近な光廉入道にわたすと...
吉川英治 「新書太閤記」
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