...これが今日で最も手近な本である...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...手近な処から片附けて見ると...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...手近なところから始めよ...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...そう思って私は試みに手近な書物のさし絵を片はしから点検して行った...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...手近な些末(さまつ)な例をあげると...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...手近な主だったものだけを若干列挙してみると次のようなものがある...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...これについて手近なものは (Skt.)prabhまた parama でいずれも「べらぼう」の意がなくはない...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...自分は自分の手近な「義務」とあまり直接の関係のないあらゆる享楽を味わう時には...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...手近なところに落着いて...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...手近な處で考へました所が...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...かりに手近なもの二万個をとってみても...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...まず一番手近なところはそんなものだ」「そのうちで一番臭いのは?」「松蔵かも知れないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……いちばん手近な盃の下に懐紙を四つに折って盃台にしてあるでしょう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...居どころがわかったって電話なんかかけられるような手近なところじゃない...
久生十蘭 「だいこん」
...それから生じ易い危険を逃れる手近な方法は...
三木清 「読書遍歴」
...凝乎(じっ)と睨みつめた手近な器具に...
水野仙子 「脱殼」
...手近な用を達(た)すのは...
森鴎外 「大塩平八郎」
...手近な器物を投げつけるとする...
吉川英治 「三国志」
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