...彼女の手蹟はとても美しい...
...私の手蹟はあまり読みやすくないかも...
...先生に手蹟を評価された...
...手蹟が汚いと書類が返された...
...手蹟を練習して、もっと読みやすく書けるようになりたい...
...たしかに父の手蹟に相違なかった...
有島武郎 「星座」
...これが何だというと手習草紙(てならいぞうし)でね、博士が、夫人の手蹟を、何かの反故に手習したものなんだ...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...それより後の日附の書き加えが幾つかあったが、とりわけ、赤インクで書いた十字記号が三つあって、」――その二つは島の北部に、一つは南西部にあり、この後の十字記号のそばには、同じ赤インクで、船長のたどたどしい筆蹟とはよほど違った」小さな、綺麗な手蹟で、「宝の大部分はここに...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...祖母の手蹟(しゅせき)らしい書類に交(まじ)って...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...」ボブの宛名を書いた手蹟は落着いてはいなかった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...詩も作り手蹟(しゅせき)も流麗で...
徳田秋声 「仮装人物」
...手蹟を見ると松田が書いた手紙である...
長塚節 「開業醫」
...是は親爺(おやぢ)の手蹟(て)である...
夏目漱石 「それから」
...これは親爺(おやじ)の手蹟(て)である...
夏目漱石 「それから」
...「結び文は隨分下手な手蹟だが――いづれ文字などには馴れない者の仕業であらうな」と差覗く石津右門...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「この手蹟は?」「――」平次は四方を眺めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...併(しか)し私の手蹟(て)じゃ不味(まず)いから長州の松岡勇記(まつおかゆうき)と云う男が御家流(おいえりゅう)で女の手に紛(まぎ)らわしく書いて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...祐筆(ゆうひつ)相田清祐のあざやかな手蹟(しゅせき)が読まれた...
本庄陸男 「石狩川」
...彼は、偶然それを原田の玄関で配達者から受け取つた時、母の手蹟で、れいれいと書かれてゐる書状の裏の自分の名前を見て、母に済まなく思つたり、いつかのやうに怪しく自分の存在を疑ふやうな妄想に走つたりした...
牧野信一 「鏡地獄」
...拙(まづ)い手蹟で根氣よく英字を書き留めてゐるのに...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...見事な手蹟で明細に書いてある...
山本笑月 「明治世相百話」
...――しかしそれはゴオドの手蹟ではなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...たしかにたしかに将監の手蹟(しゅせき)...
吉川英治 「新書太閤記」
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