...之(これ)を求める手蔓(てづる)が...
太宰治 「親友交歓」
...何かの手蔓(てづる)を見つけて...
徳田秋声 「仮装人物」
...無論そんな手蔓のあらう筈もなかつた...
永井荷風 「勲章」
...一所懸命に手蔓を求めてやって来て...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...それは宣伝力のある先輩やそれぞれの手蔓(てづる)のある才人に占められて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...手繰(たぐ)って行く手蔓(てづる)が一つもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――どんな手蔓(てづる)をたぐって家督を継いでも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思案に餘つて少しの手蔓(てづる)をたよりに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...知合の者が八五郎親分の叔母さんに手蔓(てづる)があると申しますので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本國へ歸參の手蔓(てづる)にするために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それの形相的規定いはばそれの定義は時間性を手蔓としてそれとの關係において得られねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...それを手蔓にいつしか一手に大阪中の寄席を掌握してしまった彼であるから...
正岡容 「寄席」
...ほかへ勤める手蔓(てづる)を捜し始めて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あちらこちらの女の手蔓(てづる)を頼んで参入して拝見する人も多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今後なにかの手蔓(てづる)になるかとも考えて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これという手蔓は愚か方角さえもわかりませぬ情なさ……と申して岡沢先生に...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...臼杵家に交際の手蔓(てづる)を求めるのも...
夢野久作 「少女地獄」
...またなんぞうまい手蔓(てづる)にぶつからぬかぎりもござりますまい...
吉川英治 「神州天馬侠」
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