...□そんな訳なのでこの号は本当に間がぬけて手落ちがあるけれどこの号丈(だ)けはどなたにもがまんして頂きたい...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...こっちの手落ちだったな...
海野十三 「超人間X号」
...手落ちのないやうに配給されたが...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...こういった手落ちのためにつぎつぎの世代が償(つぐな)いをしなければならないのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...治療に手落ちがあったろうとは考えられない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...手落ちは向ふにあるとしてもですよ」「ふむ」「それに――」と...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それでそういう片手落ちの結論に導かれたのかもしれないが...
寺田寅彦 「変った話」
...武具の改めや何かが毎日手落ちなく取り行われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとしても重大な私の手落ちであった)...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...腹が立つぢやありませんか」「お前の手落ちだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「主人は戸締りのやかましい方でどこにも手落ちはなかつた筈ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しの手落ちもなくといふ註文です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...当家留守居の手落ちに相成る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手落ちのないように...
火野葦平 「花と龍」
...すべてが少しも手続き上の違反もなく、手落ちもなく、私の死を証明しているのだ...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...卑怯な片手落ちをして少しも自ら耻じないんです...
松永延造 「職工と微笑」
...手落ちとしてはあまり乱暴すぎたものだった...
横光利一 「旅愁」
...わたくしは気がせいたために人の家の庭先からはいり込もうとした手落ちを認め...
和辻哲郎 「夢」
便利!手書き漢字入力検索