...彼は失魂落魄で帰ってきた。(手短く)...
...それではごく手短(てみじ)かにそれだけ申上(もうしあ)げることに致(いた)しましょう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...手短かにこのことのわけを話したので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...手短(てみじ)かに兄に話をしてきかせました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...手短に爆発するようにこういった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...手短かにぶっきら棒の返事をしたり...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ただ手短かに答えた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...Kは手短かにいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ありようを手短かに語り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...寧(いっ)そ水を飲まぬ方が手短に片付くとは思いながら...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...「手短かに話しましょう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...手短かに梗概を述べることは困難ではなからうかと気づいたので...
牧野信一 「南風譜・梗概」
...私は國友と私との關係を手短かに話し...
三好十郎 「肌の匂い」
...ここで一番手短(てみじか)にその地方の暮しを見ることが出来ます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ちょうどこの序(ついで)に手短(てみじ)かにそれを述べておきたい...
柳田国男 「海上の道」
...年は二十六でございます」「手短かに話してくれ」「このうちに妹が奉公しているもんですから...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...同じく手短かな助言を与えた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...一時、退軍せいとの仰せに、軍を退(ひ)いて空(むな)しゅう、帰って来た」と、手短に告げた...
吉川英治 「新書太閤記」
...嘸(さ)ぞ……」と自分は起き直つて手短かに弔詞(くやみ)を述べた...
若山牧水 「一家」
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