...細川越中守手疵養生(てきずようじょう)不相叶(あいかなわず)致死去(しきょいたし)候に付...
芥川龍之介 「忠義」
...僕の胸にはいかなる手疵(てきず)をこうむってもいいから...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...手疵(てきず)を負うて死のうとして居る...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...親分は手疵に止まらなかったかも知れぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...歌留多会の手疵(てきず)も痕(あと)になり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...川端の三人は各々多少の手疵(てきず)を負った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二三人が「御前、手疵を――」と、顔を寄せると「掠(かす)れ弾(だま)じゃ」と、云って、「曲者を追え...
直木三十五 「南国太平記」
...手疵(きず)も負はず立去り候もの歟(か)など思ひながら...
永井荷風 「榎物語」
...手疵(てきず)の様子を調べた上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...背後(うしろ)にまで手疵(てきず)をうけ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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