...懷から手帳を出して手早く頁を繰つて見たが...
石川啄木 「病院の窓」
...手早く書きつけて...
石川啄木 「病院の窓」
...手早く兇行を演じたのさ」云われて見ると...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...手早く何か仕事を始めた...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...部下の砲員を指揮して手早く右舷速射砲の装填(そうてん)を終わりたる武男は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「はい、貴下様から――」「何刻であろうか、山中暦日無く、鐘声なし」半分、節をつけて呟きつつ、手早く、着物を脱いで「御免」兎のように、蒲団の穴へ入ってしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...手早く行李を開けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は手早く支度をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銃士の一人が手早く壁際のスイッチを押す...
久生十蘭 「魔都」
...手早くノシちまった早業には驚いた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...新鮮で質素な食事にありつき、手早く食べた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...手早く鎧櫃の肩紐に腕を通すと...
牧野信一 「鬼の門」
...手早く膳を片づけて...
正岡容 「小説 圓朝」
...もうぼろぼろになりかけている持参の焼飯を手早く流し込んで...
松濤明 「春の遠山入り」
...泥公一心これを手早く掻き込むに取り忙ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...烏(からす)の大尉は夜間双眼鏡(ナイトグラス)を手早く取って...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...しかし、なるだけ、それの無くならぬ間に、手早くやれ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...女中が手早く蚊を畳(たた)んで床を上げている...
森鴎外 「あそび」
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