...何でも手早く早變りをして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...部下の砲員を指揮して手早く右舷速射砲の装填(そうてん)を終わりたる武男は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その上に反照燈の光で手早く次の一行を認めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...(もし、自分が、急死でもしたなら?」調所は、島津家の財源を豊かにした密貿易(みつがい)の責任を、自分一個で負うため、その総ての関係書類を、何時も、手早く、処分はしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...手早く受取って懐ろへ捻(ね)じ込む...
中里介山 「大菩薩峠」
...手早く服をぬいでふるえる五体をそこにしずめた時の気もちといったら……...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もう一人浪人者が殺されてゐますよ」「そいつは大變だ」平次は手早く用意をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手早く支度に取りかゝりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...婦人は手早く帽子を冠ってヴェールを頤(あご)まで下げてしまいました...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...手早く清水(しみず)で傷口を洗うと...
久生十蘭 「キャラコさん」
...手早く部屋に錠をおろして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...簑(みの)を出して手早く着たけれども...
本庄陸男 「石狩川」
...手早く紐を捻つた...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...日中でも手早く伏せれば取れます...
村井弦斎 「食道楽」
...手早く娘の縛(いまし)めを切り放した...
山本周五郎 「お美津簪」
...手早く申しますとAは...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...此の無言の釣りが、手早く、しつきりなしに行はれた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...手早く漁をつゞけて行つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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