...私は身振り手振りで車夫達に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...歌の調子も舞ひの手振りも前のと似通つてはゐるけれど...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...例へば文章を書くにしても……」先生は得意らしく身振り手振りで諄々(じゆんじゆん)と説き出したが...
南部修太郎 「猫又先生」
...手振りの賦役(ふえき)の激しさも知らないが...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...湧き上がるやうな怪奇な手振りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼の前に燃え殘りの護摩壇(ごまだん)が見えるぢやありませんか」ガラツ八の話は手振りが交りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二「まア斯んなわけで――」その翌る日の朝、錢形平次の家へ飛び込んで來た八五郎は、身振り手振りで、音次郎お京心中の一齣(こま)を報告するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其の手振り足振りの優しさは...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...「この人は――ご紹介してもいいでしょう? (男は手振りで許しを与えた)――この人は案内係なんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...いいさ先(まづ)させて見てくれろとて氷袋の口を開いて水を搾(しぼ)り出す手振りの無器用さ...
樋口一葉 「うつせみ」
...瓶にさしたる薄の穗の招く手振りも哀れなる夜なり...
樋口一葉 「十三夜」
...手振り厳めしく云ふのであつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...あの激しい肩の怒りや手振りの焦り切つたところは...
室生犀星 「末野女」
...それからひとしきり飯尾さんの手振り身振りで幼友達の噂話などが出ると母はその頃へ還ったように浮き浮きとしてくるのだった...
矢田津世子 「父」
...芸といっては土俵入りに手振りあやしき相撲甚句ぐらいで...
山本笑月 「明治世相百話」
...薙刀の手振りもおもしろげに...
吉川英治 「私本太平記」
...別れを惜しむ歓呼やら手振りやらで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...行け! という手振りを示して押(お)っ放(ぱな)すと...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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