...僕は手当り次第林檎を採ツて打付(ぶつつ)けた...
石川啄木 「漂泊」
...手当り次第な仕事につかまって暮らしているというようなことも聞いていたので...
伊藤野枝 「転機」
...あきらめようと思い、胸の火をほかへ向けようとして、手当り次第、さすがのあの洋画家も或(あ)る夜しかめつらをしたくらいひどく、滅茶苦茶(めちゃくちゃ)にいろんな女と遊び狂いました...
太宰治 「斜陽」
...手当り次第に書物を読みかけてはすぐに疲れて...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼女は手当り次第にコップをつかんで投げつけた...
豊島与志雄 「潮風」
...手当り次第に物を放りだす...
豊島与志雄 「自由人」
...手当り次第に話題を開拓して行つた...
夏目漱石 「それから」
...娯楽よみうりに書く「手当り次第」のための浅草行なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「手当り次第」26回分...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「手当り次第」を書き出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...手当り次第に夫に投げつけ始めた...
北條民雄 「道化芝居」
...何でもその辺にある物を手当り次第につかみました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ただ手当り次第に抜き出したるなり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...積重ねた雑誌類を手当り次第に拾読していた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...手当り次第のものを読んで捨ててゆくという習慣になり易い弊がある...
三木清 「読書遍歴」
...手当り次第に持つと...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...だから読書の選択なども手当り次第で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...蟻塚(ありづか)の中を手当り次第(しだい)にかき寄せるのと違いはない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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