...手当てに一刻の猶予もできないことなどを語って帰った...
伊藤左千夫 「去年」
...この国のありとあらゆる名医たちを呼んで手当てを加えてもらおうかと考えずにはいられなかったのです...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...敵の情深い手当てを受けて衣食住には少しも不自由をしなかったし...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...医師に見てもらうとその病気(やまい)だといって手当てをしてくれたけれど...
近松秋江 「うつり香」
...心臓の手当てらしい頓服(とんぷく)をくれた前後の二...
徳田秋声 「黴」
...「負傷者の手当てをしよう」と長老がいう...
永井隆 「長崎の鐘」
...ともかくも手当てをさせて腰縄を打ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...実は今日ニュシンゲンは私に六〇〇〇フランの手当てを与えることを拒絶したのです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何か手当てはあるんですか?」「五〇〇フランは出ます」「これだけのことをやらしておいて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...手当てをする間もなく...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...差し当りて其処此処(そこここ)に宿泊せしめ置きたる壮士の手当てを如何(いか)にせんとの先決問題起り...
福田英子 「妾の半生涯」
...何年間も折りにふれ手当てされました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...手当てしてもらいなさい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...手当てをしているのは津留である...
山本周五郎 「思い違い物語」
...怪我人や病人はそれぞれ手当てを受けて落ちつく事になったのであろう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...手当ては後にして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お吉と一緒に病人の手当てをしていたお綱は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その手当てにも追われていたんで」で――眼八の腹の中の口書は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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