...夜になると仲仕の兼助の手引きで松島へ「浮かれ節」を聞きにいったり...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...明智の手引きで地底に侵入した...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...印刷文化の大衆化につれて印刷屋を開業しようとする人のための手引きといつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そういう新聞学乃至新聞論は主に所謂新聞記者の職業の手引きとして書かれているのが事実であって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...眼に入るものをことごとく手引きにはしないと同じ道理である...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それを手引きに國府へ行き...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...あの刺客(アッササン)を「巴里」へ手引きしたのは笑子に違いないんだが...
久生十蘭 「魔都」
...西洋料理は金の時計の手引きとなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...そうすればあれが手引きとなって僕は黄金のところへ着くだろうよ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...最後の生母の手引きでの仇討場面でも宮部邸の「憎ッこい」の相助がまたまた雲助となってあらわれてくるのなどいよいよ同様の感が深い...
正岡容 「我が圓朝研究」
...あの女(あま)ッ子の――お初の奴の手引きをして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「そのお手引きをいたすことで私は必ず罪に堕(お)ちましょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...盲人たちは手引きの者を求めるだけまだましなのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...旧家は物の歴史や在(あ)りかを知るに何よりの手引きである...
柳宗悦 「地方の民藝」
...お手引きの案内にたって...
吉川英治 「私本太平記」
...甲府攻(こうふぜ)めの手引きして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼らを手引きして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...李逵(りき)の手引きで先頃入った武岡鎮(ぶこうちん)の鍛冶屋銭豹子(せんびょうし)の湯隆(とうりゅう)じゃないか」「へい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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