...父よりいずれ御礼の文奉り度存居(ぞんじおり)候えども今日は町の市日(いちび)にて手引き難く...
田山花袋 「蒲団」
...この不思議な動物の美しさとかわいさをいくらかでも知らせる手引き草として見たときには立派に成効したものと言ってもいいかと思われるのである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...人類の教育の一手引き受け人である小学校校長が...
戸坂潤 「社会時評」
...手引きであろうか――今も...
直木三十五 「南国太平記」
...決して現代の小説手引きではない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...鉄三郎救い出しの手引きをすると騙(だま)してお京をおびき寄せ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者の手引きをした者があったのでございます」「手引き?」「御屋敷内のことが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「意地の出(ん)ぢらー手引き...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...望みを協(かな)えてくれねば重信の一子を殺害するとていい寄った浪人磯貝浪江は思いを遂げてのち正直の下僕正介を脅かして手引きをさせ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...おぬしの手引きにて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「……まさか迯がす手引きをするようなことはないでしょうな」「わたくし黒川一民のむすめでございます」殆んど夢中でそう云った...
山本周五郎 「菊屋敷」
...真壁綱だと手引きをして...
山本周五郎 「失蝶記」
...あなたが手引きをしてあげて下さらなければ...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...「…………」――伊東七十郎の手引きで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...琵琶の音はすなわち大弐の所在(ありか)の手引きではないか...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...右馬介どののお手引きで...
吉川英治 「私本太平記」
...玄蕃允(げんばのじょう)を導いて“大岩山中入り”の手引きをした叛将の山路将監正国(やまじしょうげんまさくに)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...また柴田勝家の手引きを頼まなくてはならないような始末であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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